深谷隆司先生の『道のりはるか』出版記念パーティーに出席する。
深谷先生は強烈な愛国心を政治家は持つべきだと挨拶の中で述べていた。「国を想う時、涙が自然にほとばしるような熱情を今の若い政治家は持っていない。」と叱責された。
著書にも書かれてあったが、深谷先生は満州から引き揚げてきた。昭和21年、佐世保の浦頭埠頭に降り立った引揚者たちは、誰もが日本の大地に頬をすり寄せて泣いたという。10才の深谷氏も祖国があるということが何とありがたく、素晴らしいものかと、五体が震えるほど感じ、この国のために人生を捧げたいと思ったのが、政治家への夢の始まりだという。
76才にはとても見えない風貌と腹の底から出る迫力のある演説。「道のりはるか」は、よくここまで来たかという思いと、まだまだこれからだという思いが、交錯している言葉だそうだ。
政治とは残酷なものだ。自民党はその深谷先生を定年制のために今度の選挙では公認しないことを決定している。公募で選ばれた新人を出す予定だが、まだ深谷先生の了解が得られず、空白となっている。
出版記念パーティーは、その深谷先生の最後の晴れ姿とされるのかと思ったが、意欲は増々盛んと私は受け止めた。確かに精神年齢や肉体年齢はその辺の若い人より、よっぽど活力に満ちあふれている。しかし党としてのルールもある。
深谷先生のような党人派の迫力ある政治家は、もう少なくなってしまった。小粒に最近の政治家はなったと言われるゆえんでもある。私も大いに触発された。今後も大所高所からご指導いただきたい。
~転載終わり~
政治家は強烈な愛国心を持つべきだ。。。
国を想う時、自然に涙がほとばしるような熱情を。。。
政経塾時代、深谷隆司という大きな人物に間近に触れ、政治の世界で培われた厳しさと優しさ、その両面に感銘を受けた塾生の一人として、先生の著書を人生のバイブルとして大事に大事に読み進めたいと思っています。