仕事の話だが、最近、某超大手客先(製造業)から、うちの会社の販売店(商社)を通して、災害におけるリスク管理についてのアンケートがあった。某社にとって、うちの会社の製品は重要部品のひとつに位置付けられているが、アンケートの回答内容について、かなり問題になっていると連絡があった。
うちの会社の製品の大部分は、客先ごとのオーダーメイド、さらに客先によっては、その客先オンリーの部材を使用している。災害に備えて、材料の在庫をたくさん持てと言っても、保管場所、受注量が減った時には在庫回転率も下がるなど、様々なリスクがあるのだ。
なので俺は、何かあった時、その在庫を某社が買い取ってくれるのか、商社を通して質問をしている。下請け(中小企業)にだけリスクを背負わせる、結局、日本の大手企業というのはそういうのが多々あり過ぎるぐらいあるのだ。うちの会社、特に営業トップの方針として、大手より圧力があったら、然るべき機関に報告すると逆に圧力をかけることもしている。
まあ、某社のジャストインタイムなんか、言葉はかっこいいが、単なる自己利益であって、下請けの負担の上に成り立つのである。
今年の大手の夏の賞与が過去最高とあった。為替レートの影響などもあるが、中小企業の企業努力も一つの要因だと言えると思う。大手企業の製品だって、どれだけの中小企業の部品などが使われたり、関係しているのだろうか?大手だけ潤っても経済は伸びないのである。まあ、与党が法人税を軽くして大手を優遇しているので、その姿勢が変わらない限り、経済の好循環は生まれないだろう。