第七話

明日から1泊2日の出張だが、行きと帰りで自宅から利用する駅がそれぞれ違うため、明日はダメ妻に駅まで送ってもらうことにした。なので、やむを得ずダメ妻に話しかけることになったが、さすがにダメ妻の表情も嫌そうな顔をしていた。

普段通勤で使っている駅で、行きも帰りも大丈夫なのだが、遠回りになってしまうので面倒くさいのだ。まあ、ダメ妻としてはいつもより早く起きなければならないので、余計に嫌そうなオーラを出したのだろう。まあ、俺も一緒に生活しているので、都合よく使えるものは使うという感覚で割り切ってダメ妻に頼むようにしている。

ダメ妻は早起きしたと言っても、今夜も普段通り21時には就寝したので、明日5時15分に起床しても、たっぷり8時間は睡眠時間は確保できるのだ。それでも、寝バカダメ人間のダメ妻は、た～っぷり昼寝をする時があるので、明日だってパートから帰宅して昼寝しようと思えば、好きなだけ寝られるのだ。だからダメ妻に早起きさせることは、微塵にも悪いとは思わない。