第百六十八話 | X1号の人生再出発

X1号の人生再出発

バツイチという表現は好きではないので「エックス・ワン →X1」と言おうかなと思います。
離婚後の日常を綴っていこうかなと思います。

今夜帰宅すると、食卓の俺のところに俺の物が置いてあった。それは俺が
ソファーテーブルの上に置きっ放しにしていたものだが、なぜそれだけ
俺のところに移動させたのだろうか?だからといってソファーテーブルは
いつものように物でだらしなく埋め尽くされていた。

俺はそれを見た瞬間に一気にカチンときた。片づけてもいないくせに俺のだけ
食卓に置かれていたからだ。俺は誰がやったんだと怒鳴ると、ダメ妻が
ボソボソ何を言っているのかわからなかったが、案の定ダメ妻が犯人だった。

自分のだらしなさを棚に上げ、俺がひとつ置きっ放しにしていたものを
わざわざ俺の席の前に置く。俺がそんなことを許すはずがないし、何倍にも
返してやると思うのが普通である。

俺は夕飯後、いつも以上に片付けさせた。ダメ妻に対して強烈なイヤミを
言うと、バカなダメ妻は毎度のバカっぽいため息をつきながら片づけていた。
バカなダメ妻も下手なことして、逆に俺に倍以上の返り討ちにあった感じだ。

それにしても、よくもまあ、だらしないダメ妻がそんなことを俺にできるなと
つくづく呆れてしまう。自分の超だらしなさを治してから俺にやれという感じだ。
まあ、どうしようもないバカだから、そんなことも考えられないのだろう。