第百十四話 | X1号の人生再出発

X1号の人生再出発

バツイチという表現は好きではないので「エックス・ワン →X1」と言おうかなと思います。
離婚後の日常を綴っていこうかなと思います。

今夜、夕飯後にまたもリビングの床がザラザラしているのに気づいた。
上の子供の靴を調べたら、案の定、靴には砂がたっぷり入っていた。
しかも学校から帰宅してから、靴下を脱いでいないので、1Fの玄関や
リビングに砂が拡散されたのである。

俺は夕飯後に掃除機をかけた。子供たちはテレビを観ていたが、掃除機の
音がうるさいなんてことは論外なので、俺は構わず掃除機をかけた。
仕事から帰宅した夫が夕飯後に掃除機をかけるなんて、実に情けないことだ。
さすがの俺も深いため息をついた。だが、俺は子供に「これが本当のため息
なんだぞ。」と言ってやった。ダメ息の例のバカっぽいため息よりも、俺の
ため息の内容の方が、次元が違うのである。

しかも、子供の靴下は汚かった。今日の汚れではなく、ダメ妻が砂系で汚れても
手洗いをせず、そのまま洗濯機に突っ込むので、汚れが落ち切らず、蓄積されて
いるのだ。俺はイヤミを込めて、「雑巾をゆすがずに洗濯機に入れているのと
同じだ」と言ってやった。それから俺は子供の靴下を手洗いして洗濯機に入れた。
超適当で雑で面倒くさがり屋のダメ妻が、そこまで手間をかけて洗濯をすることは
ないのである。

俺はその場では上の子供に怒った。帰ってから靴下を脱がないからである。
だが、あとで子供には子供が悪くないのだと俺は言った。俺が子供の頃だって、
自分から靴下を脱ぐのではなく、母親から言われて脱いでいた。子供の靴下が
汚れるのは、外で遊んでいることなので、いいことである。だから母親が靴下を
脱ぐように言えばいいのである。

まあ、ダメ妻は衛生感覚ゼロなので、床が砂でザラザラしようと全く平気なのである。
俺は最近の口癖である「うちは普通じゃない」を強調して、ダメ妻にイヤミを
とことん言うようにしている。