第五十一話 | X1号の人生再出発

X1号の人生再出発

バツイチという表現は好きではないので「エックス・ワン →X1」と言おうかなと思います。
離婚後の日常を綴っていこうかなと思います。

今夜もリビングの床がザラザラしていた。下の子供に俺のスリッパの裏を
触らせたら、手で砂を払ったぐらいだ。昨日ほどでもないが、今日はダメ妻は
掃除機をかけたようなことは言っていた。しかし、現実はこのありさまである。

俺は昨夜に続き掃除機を掛け、その後リビング、台所、洗面所、玄関と雑巾
モップで床を拭いた。雑巾をゆすぐと、洗面所の排水溝に砂が少し溜まった。
ダメ妻には微塵も期待はしていないので、俺が自分でやっているが、
ダメ妻のせいで俺が帰宅後に掃除をする羽目になっているのだ。

俺は気がついた。靴の中に砂がたくさん入っていれば、当然靴下にも砂が
ついているのである。俺は洗濯機から子供の靴下を取り出したら、案の定、
たくさん砂がついていて、洗面所で払ったら一目瞭然だった。。。とにかく
俺は愕然としたが、子供たちを呼んで、たくさんの砂を見させた。
もちろん、だらしないダメ妻がよっぽど泥で汚れない限り、下洗いなどする
ことはない。

だから俺は子供に靴下を脱いだら洗面所で軽く洗っておけと言った。
子供は嫌がったが、ダメ妻が自分でやるから子供にはやらなくていいと言った。
今まで散々砂がたくさんついたまま、洗濯機に放り込んでいたかと思うと、
あまりいい気分はしない。

ダメ妻みたいに普通に汚いと思うことを全く汚いと思わない感覚は異常である。
確かに俺が子供の頃、母親がよく靴下を手洗いしていた。でも、我が家は
ダメ妻がそんなことはやらないので、俺が子供にやれと言うのだ。本当は俺も
子供に言いたくないし、やらせたくはない。でも、俺が子供に言うことで、ダメ妻の
せいで言われていると子供は理解するので、ダメ妻のだらしなさを子供は
いろいろ理解するようになるのだ。