第八十一話 | X1号の人生再出発

X1号の人生再出発

バツイチという表現は好きではないので「エックス・ワン →X1」と言おうかなと思います。
離婚後の日常を綴っていこうかなと思います。

今日は母の日だ。俺の記憶だと、確か亡くなった母が初めてガンで
入院した年に初めて母の日の贈り物をし、それ以来毎年何かしら
贈り物を渡していたと思う。
結婚後も毎年、母の日と父の日は、俺とダメ妻の両親に贈り物は
していたが、俺の母が亡くなる前の年か前々年に、そういう気遣いは
もういいみたいなことを言って、それ以降は特に何もしなくなった。

今思うと、いかにも俺の母親らしい。相手に気を遣わせたくないのだ。
だから、ガンが再発して手術をしても、俺が知るのは退院後というのが
ほとんどだった。母本人が、いちいち俺に言わなくていいと言っていたようだ。

まあ、俺の母親もダメ妻同様、物を捨てない人間だった。俺の父親も
言うぐらいだった。ただ、ダメ妻との決定的な違いは、俺の母親はゴミ系は
しっかり捨てるし、掃除・洗濯はガンを患ってからも一切手を抜かなかった。
だから俺の実家は、いつもきれいに片付いているのだ。
普段より息苦しくて、午後に病院に行って、(本人には告知せず)余命当日から
3日と宣告された日の午前中だって、布団を干していたぐらいだ。

前にも書いたが、別に俺はダメ妻にそこまで求めていないし、俺は母親に
ガンに関係なく、そこまでしなくてもいいのではないかと言ったこともある。

今日の我が家の母の日と言うと、毎年のことだが特別にすることはない。
ただ、今日は下の子供はダメ妻に折り紙でプレゼントもどきを作っていた。
小学校中学年の割には幼いプレゼントだが、でもそれはそれで可愛い。
上の子供は料理を1品手伝っていた。上の子供は、今日に限らず、たまに
食事作りの手伝いはしている。まあ、手伝い半分、自分の興味半分といった
ところかもしれないが・・・・(苦笑