今日は母の四十九日だった。
開始時間はカレンダーに書いてあったが、特にダメ妻と会話をすることはなかったので、
家を出る時間については、ダメ妻に言ってはいなかった。
何も考えないバカなダメ妻は、毎朝同様、朝食が終わってからも片づけをせず、のんびり
していた。これから皿洗い、洗濯物を干したり、風呂掃除をして出かけるというのに
早く終わらせようとは思わないのである。
このペースでは明らかに出発予定時間に間に合わないと思った俺は、ダメ妻に「10時過ぎには
家を出る。」みたいなことを言うと、ようやく急いでやるようになった。
ダメ妻は何時に家を出るのかは一度も俺に聞かなかったが、墓地の場所と開始時間も知って
いるのだから、普通の人ならおおよそ家を出る時間ぐらい検討つくはずである。
葬儀同様、納骨の日もダメ妻は俺を不快にさせたのである。人の死に絡むことは、当事者に
配慮するべきだと思うが、ダメ妻にはそういう気持ちはない。今回の一連のことは、俺の
心の中にイヤというほど焼きついた。
納骨してから実家に行き、亡くなった母親が、物持ちがいいという話題になった。確かに、
捨てるのがもったいない主義のようで、実家は物が多い。俺の父親もそう言っていた。
(母の妹や、俺なんかはすぐに捨てる派だが。。)
我が家もダメ妻のせいで物が多いが、実家との決定的な違いは、母はきちんと片付けて、
掃除も完璧にこなしていたことである。間違っても我が家のように、室内の壁に綿埃なんかは
つくことはない。
それにしても、仏壇に手を合わせる時に俺は、つい神社のお参りみたいに手をパンパンと
叩いて、手を合わせてしまうことがあるのは、気をつけなければならない。(苦笑
(子供も真似してしまったし。。もちろん、子供も手を叩かないことは知っているが。)