美容師のZは美容室の事務室で、提携先の日本の美容室からの意見箱を見ていた。そこには美容師に対するさまざまな意見がある。とりわけ、Zが目を見張ったのはこれから美容師を目指す方々や、実際に美容師として働いている方々からの意見だった。
Z(V.O.):「繁華街で働く美容師。木村拓哉さんのドラマ『ビューティフル・ライフ』が原点。美容師は完成という言葉がない仕事。お客さんの一言が励みに。外国人のお客さんの接客も。『共有』することが大切」
その意見を読んで、Zは何もこの業界に携わって、自分だけが仕事上で苦しんでいるわけではないんだと思った。
Z(V.O.):「店舗経営と並行し業界発展にも貢献する美容師。サロンワークとともに後進育成も熱心に取り組む。1冊の雑誌が美容師の道へ。女性向けファッション誌『アンアン』を見て。カミソリからハサミの時代に。美容師として大切なこととして、『目で養え』、『時代を読むこと』」
Z:「そして、サロンワーク以外の活動として、美容研究会で、講習会やコンクールを開催、ヘアショーの仕事。お客さんの人生にかかわれることの喜びと、『ありがとう』の言葉。これに尽きるわよね」
そんなことをぶつぶつと唱えながら、Zは次々と美容師たちの意見箱を開いていく。日本全国、世界中に美容師仲間がいることに気づいた。
Z(V.O.):「日本一に輝いたトップスタイリストの理容師。夢をつかむと世界が変わるやりがいのある仕事。大会に出て腕を磨こう。何度かの落選も経験」
Z:「こういう挫折を経験した方の意見は本当に異国にいて励まされるわ。何ていうか、心に沁みる」
Zが異国で孤独にさいなまれた時、必ずこの意見箱を利用してきた。仕事で立ち止まった時、必ず母国の日本の美容師仲間の意見箱を。それが何よりもの励みになり、自分を奮い立たせてきたお守りだった。
Z(V.O.):「独立開業店の理容師。得意な技術を活かせる固定客がいるからこそ。思いもよらなかった誘い。デザインパーマ専門店での修業。自衛隊駐屯地内の店へ。スポーツ刈りの難しさを知る。チェーン店を経て再び古巣へ。50代での独立」
Z:「Okay, I'm busy right now. I'm not a self-reliant person but this man is financially independent of his parents. He quit the company and started his own business. でも、I leave home and become independent of my parents.」
そんなことを思いながら、今日も仕事へのモチベーションが高まるきっかけを与えてもらっていた。
そして、Zは席をゆっくりと立ち上がると、昂った感情を押し鎮め、事務室を出て、颯爽と現場へと向かった。今日も美容室内はたくさんの顧客で混みあっている。
Z:「いらっしゃいませ

 

※地元愛知県のテレビ局メ~テレの『ドデスカ!』(土曜日)の「ウルフィの星座占い」がグッドですよ。他局にはない、独特の良さがありますね。視聴者をランク付けしていなくて、他局と差別化を図っていますね。エクセレントですよグッ合格