23,22,41,3,13,22,28.

CAPTION:近年、日本でもホームレスの問題が深刻化している。経済不況やコロナの影響で、物価は高騰し、ホームレスは生命を脅かされる危機に直面している。夏は猛暑で熱中症で病院に救急搬送、冬は凍傷などで死に直面するケースも多々あると報告されている。
突然、ナイフがある者の顔の頬をぎりぎりかすめ、木製の壁にぐさりと突き刺さった。
何者⑤:「お前、ぶち殺すぞ」
ホームレス:「それだけは勘弁してください」
何者㉞:「金を出せ」
ホームレス:「私はホームレスです。無一文です」
何者⑤:「それじゃ、死あるのみだな。医療系の者に解剖に使うため、死体売買だ」
そう言って、何者の2人組は凶器のナイフでそのホームレスを脅し、激しく威嚇する。ホームレスは怯え切り、ただその2人組にひれ伏すのみだ。
場所はホームレスが住みついた橋げたの下で、そこで昼寝をしていたところ、ちょうどこの2人組が日頃の憂さ晴らしに、このホームレスを標的にした。こうした問題は今に始まったことではない。
何者㉞:「お前、くせぇよ。ちょんと風呂に入れ!」
そう言うと、ホームレスにも人間として最低限の生活を送る権利、基本的人権があるため、そのプライドを覗かせ、キッと睨み返した。
何者㉞:「何だ、その目は!?気に食わないんだよ!!」
そう言って、何者㉞はその無抵抗のホームレスの顔面を数発殴打した。鼻血が飛ぶ。それを見て、仲間の何者⑤もゲラゲラと笑い、ナイフの刃先をホームレスに向け、恐喝する。

→Make-Up→顔面のあざや鼻血

この時、ホームレスは恐怖で足元がすくみ、尿を漏らした(尿失禁?捕虜の人権は?)。
何者⑤:「何だ、その目は!俺たちに逆らおうっていうのか!?」
何者⑤がナイフの刃面でホームレスの頬をペタペタと軽く叩き、「お前をいつでも殺せるんだぞ」というサインを送った。それでさらに身が縮こまるホームレス。ホームレスはこの時、死を覚悟した。逆らえば、一巻の終わり。自分はもうここで死ぬんだと思った時だった。
ある者:「おい!やめろ!!」
そのある者が恐喝している何者2人組に叫び、仲裁に入ってきた。それを見た何者2人組は「ヤバい」と思い、その場からただちに退散した。
そのある者とは警察官のYだった。Yはしっかりと制服を着ている。

→Costume-Design→警察官の制服
Y:「大丈夫ですか?ケガはないですか?」
ホームレス:「はい。助かりました」
そう言って、ホームレスは警察官のYにお礼を言うと、深々と頭を下げた。
Y:「こんなところではダメだ。もうすぐ梅雨。川の増水や猛暑で熱中症になる」
ホームレス:「ええ、でも、私には…」
Y:「働かないのですか?」
ホームレス:「私は小卒(小学校卒)で学歴がありません。就職活動しても、それで落とされる。今までもそうでした。特別、運動神経がいいわけでもないし、何か抜きん出た才能があるわけでもありません」
それを聞いた警察官のYは返す言葉を見つけられず、とりあえず任務の最中で、他の別件もあったので、ポケットにあったスニッカーズを渡した。
Y:「どうぞ、食べていいですよ。それだけしかないですが…」
ホームレス:「(目を輝かせて)ありがとうございます。これで最低4日はしのげる」
そうして警察官のYは別件のために、その場を後にした。少し心に罪悪感を感じながらではあったが…。