「ルドルフ・シュタイナーの諸教同根論」と「出口王仁三郎の万教同根論」の符合の概要とエピソード |  地球の救い方 ルドルフ・シュタイナーの人智学に学ぶ

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「ルドルフ・シュタイナーの諸教同根論」と

   「出口王仁三郎の万教同根論」の符合の概要とエピソード

 

改訂版【Ⅰ】『弥勒下生とキリストの再臨編』

 前回は、著書「ルドルフ・シュタイナーと出口王仁三郎の符合」の出発点となった本と、その後の研究について簡単に紹介しました。

 

 また、その後、G・V・オーエンの「霊界通信ベールの彼方の生活」を読んだことで、霊的にキリストの再臨がどのように準備され、天使たちが地球に働きかけた経緯が理解できた・・・、というところまで紹介しました。

 

 ここまでの部分が、今年、改訂版【Ⅰ】『弥勒下生とキリストの再臨編』としてKindle出版をした内容でです。

 

 それによって、1930年前後に起ったキリストを中心に展開された、地球への霊的な救済活動について、より強い裏付けによる信憑性の向上と、キリストの再臨の鮮明な様子について紹介することができたのではないか・・・、と感じています。

 

 そうなると、次に重要になってくるのが、「出口王仁三郎が弥勒菩薩の転生した存在」であるとすると、「シュタイナーが預言したエーテル界へ再臨したキリスト」とは、大本や霊界物語においては、どのような存在として描かれているか?という点です。

 

 その問題を氷解させてくれる手掛かりになったのが、シュタイナーの諸教同根論と、出口王仁三郎の万教同根論だったのです。

 

 

 

人智学の諸教同根論と霊界物語の万教同根論の符合

 本来、唐突に結論だけをピックアップすることは好ましくないことが重々承知しているのですが、ルドルフ・シュタイナーは、

 

 ・ヴィシュヴァ・カルマン(古代インドの祖師マヌが信仰した神)

 ・アフラ・マズダ(ゾロアスター教の光神)

 ・オシリス(エジプトの冥界の神)

 ・ゼウス(ギリシャ神話の最高神)

 ・エホバ(ユダヤ教の創造神)

 ・ヤハウェ(旧約聖書のモーセに十戒を与えた神)

 ・キリスト(イエスに降臨した新約聖書の神)

 

が同一存在であるとして、諸教同根を詳細に語ってきたのです。

 

 一方、出口王仁三郎は、古事記も登場する天之御中主大神とは、

  

 ・ユダヤ教のエホバ

 ・仏教の阿弥陀如来

 ・ギリシャ神話のゼウス

 ・古事記の国之常立之神(天之御中主大神の物質界の創造の働き)

 

といった神と同一神であるとして、万教同根を提唱しているのです。

 

 つまり、『エホバとゼウスが同一神である』という点で、両者の認識は一致しているのです。

 

 そうだとすれば、シュタイナーの示すキリスト存在と、出口王仁三郎が示す国祖国常立が、同一神であるということになるはずだ・・・・・・???という論理になるのです。

 

 こうして導き出された符合点に関しては、「いくらなんでも、それは有り得ないだろう」と私自身が誰よりも強く疑い、色々な側面から検証することになっていったのです。

 

 

 

人智学のエジプトのオシリス神と、霊界物語の国祖国常立尊の符合

 そうしたなかで、特に多くの符合があったのが、人智学における古代エジプトのオシリス神と、霊界物語における国常立命の辿った経緯です。

 

〈エジプト神話〉

   オシリス → 生産の神、五穀豊穣の神として君臨

        → 棺に閉じ込められ北へ北へと流される

        → 悪神に体を14の部分に切り刻まれる

        → イシスがバラバラになった体を集めて助ける

        → 冥界に復活し、冥界の王・裁きの神となる

        →  冥界から息子ホルスを指導して悪神セトに勝利する

〈霊界物語〉

   国常立尊 → 御饌の神=等由気大神(伊勢・外宮神道)

       → 北へ北へと押し籠められてゆく

       → 邪神に反対され体は四分五裂に引き裂かれる

       → 体は元に戻るが隠退を余儀なくされる

       → 大王として根の国・底の国の監督することになる

       → 天下太平の世の実現を須佐之男命に託す

 

 それと共に、冥界のオシリスと残された女神イシスと、艮に隠退した国祖国常立(艮の金神)と坤に隠退した豊雲野尊(坤の金神)にも、数々の共通点があることが判明したのです。

 

 さらには、モーゼスの「霊訓」からも、ホルスと神素盞嗚尊との符合点も判明したのです。

 

 

「エホバ」と「天之御中主大神」、「ヤハウェ」と「国常立尊」の符合

 さらに、シュタイナーの人智学におけるエホバと、出口王仁三郎の霊界物語の天之御中主大神とが、同一神であることから、エロイムの働きが、古事記の高皇産霊神と神皇産霊神という関係と一致していることが判ったのです。

 

 ・天之御中主神=大国常立大神 =エホバ

 ・天之御中主神の顕現としての創造の神々=エロイム(七柱)

 ・祖神高皇産霊神(霊系) = ハアレツ (エロイムの内的な霊的本性)

 ・祖神神皇産霊神(体系) = ハヤマイム(エロイムの外的な体的本性)

 

 さらに、人智学において「七柱のエロイムの内の一柱のエロイムが月において、残りの六柱のエロイムの太陽の光を反射した光がハウェである」という認識から、エロイムと大本霊学におけ国祖国常立尊の関連性、さらには、国常立尊と伊勢神宮の外宮の豊受大神との繋がりも理解できてくるのです。

 

 ・高皇産霊神(霊系)の理想 → 天照大御神に委ねる = 伊勢神宮・内宮 

 ・神皇産霊神(体系)の理想 → 豊受大神に委ねる  = 伊勢神宮・外宮

 

 そうなると、預言者ベラ・コチェフスカ女史が、外宮の多賀宮とヤハウェについての霊視を裏付けるように感じられてくるのです。

 

 

 

「アジアに連れ去られたオシリス神」、「日本に隠退した国常立尊」の符合

 さらに、大本では国祖国常立は地上の神々に隠退を迫られて、世界の坤であるエルサレムの地から、世界の艮(東北)の方位にある日本へと隠退するのです。

 

 一方のシュタイナーは、オシリスはイシスから奪われてアジアに連れ去られた・・・と語っているのです。

 

 その符合が何を意味しているかと言えば、エジプトのオシリスは、出エジプトを果たしたモーセを通してユダヤ人を導いたことでヤハウェと呼ばれるようになり、そのユダヤの12支族の中から失われた10支族が、ヤハウェに伴われてアジアに向かったと言うことです。

 

  エジプトのオシリス神の秘密 

    → エジプトで育ったユダヤ人のモーセがオシリスの秘密を持ち去る

    → 出エジプトによってユダヤの神ヤハウェと呼ばれる

    → ユダヤの民によってアジアに持ち去られる

    → ユダヤ教は中国の景教として継承される

    → ユダヤの失われた十支族の内の一支族(セム族)が日本へ渡来する                   

    → ヤハウェ=国常立尊は世界の艮である日本に隠退する

    → ユダヤ神ヤハウェの秘密は天皇家と伊勢神宮の秘密となる

 
 さらに、その失われたユダヤの10支族の内の1支族であるセム族が中国の景教として継承され、後に秦氏らが日本に渡来したことで、日本の神社神道に多大な影響を及ぼしていったと考えられるのです。

 

 ちなみに、日本に渡来した1支族がセム族であるという見解は、出口王仁三郎が語っているのですが、ユダヤ教のラビであるマーヴィン・トケイヤー(ユダヤと日本 謎の古代史)にも最終章でも語られています。

 

 また、この本をたたき台として学研のムーブックシリーズの「『大和』の謎」「『秦氏』の謎」「『天照大神』の謎」等々のようなセンセーショナルな説が展開されていったと個人的には感じています。

 

 つまり、これが艮の金神の三千年の経綸であり、艮の金神とは冥界のオシリスであり、ユダヤの神ヤハウェと同一神であるという事になり、それが日ユ同祖論の根源的な霊的背景ということになるのです。

 

 さらに、キリストは日本に渡っており、その墓がある…云々といった伝承も、当時の見霊者がこうした霊的な流れを認識したことに由来する、と個人的には解釈しています。

 

 

 
キリストの再臨の預言と国祖国常立尊の三千年の経綸の秘密

そして、人智学的には、

 

 オシリスでありヤハウェである存在は、後にキリストとして、イエスに3年間のみ降臨し、このキリスト存在が、二千年の時を経て「20世紀初頭に転生してきている弥勒菩薩」の活動によって、エーテル界に再臨を果たす。

 

というのがシュタイナーの預言の最重要認識の一つなのです。

 

 実際、それを証明するかのように、出口王仁三郎は、1928年に「弥勒下生」を宣言し、直後に日本における艮にあたる北海道の芦別山から、大本の拠点である綾部の四継王山に艮の金神を奉斎しているのです。

 

 それは、大本にエルサレムから日本へ隠退された国常立尊を、大本の神苑である四継王山に向かえることが、国常立尊の再臨の型であったということです。

 

 その後に何か起ったかと言えば、大本における第二次大本事件と、その型が日本に移写した第二次世界大戦です。

 

 シュタイナーは新約聖書の預言が世界大戦となって顕われており、それによって新約聖書のキリストの預言である、「雲に乗って再臨する」つまり「エーテル界へのキリストの再臨」が成就されると予見していたのです。

 

 そして、新約聖書の『人の子来臨の前兆』と第二次大本事件、『来臨』と第二次世界大戦とが、非常に多くの点で一致していることに気付かされたのです。

 

 これによって、新約聖書におけるイエス・キリストの預言は、2000年の時を経て日本において起こり、大本の出口王仁三郎による弥勒菩薩としての活動によって、エーテル界(物質次元に近い霊界)におけるキリストの再臨が成就していたことが理解できるのです。

 

 このように、

 出口王仁三郎は、仏陀が預言した弥勒菩薩であり、

 国祖国常立尊は冥界に隠退したオシリス神であり、 ユダヤの神ヤハウェであり、

 ヤハウェはエホバであり、キリスト存在であり、日本の芦別山に隠退した艮金神であり、

 1928年に弥勒下生が宣言された後に大本の世継王山に再臨の型を成就し、

 イエスの『人の子来臨の前兆』の預言は第二次大本事件として成就し、

 『ハルマゲドンの戦い』は第二次世界大戦によって成就し、

 『来臨』の預言は、日本がGHQに占領されたことで成就され、

 その時に、エーテル界へのキリストの再臨が成就されれ、

 それによって、ユダヤの預言は日本で成就された、

 ・・・というのが、艮の金神、国祖国常立尊の三千年の経綸の一端だということです。

 

 以上のような内容(実際は、もっとずっと複雑な内容です)が、今年9月に出版した改訂版【Ⅱ】「万教同根と霊的救済の叡智」の中の「万教同根」の部分の主要な流れという感じです。

 

 次回は、改訂版【Ⅱ】「万教同根と霊的救済の叡智」の「霊的救済の叡智」の部分について、エピソードを交えて簡単に解説させていただこうと思います。

 

それでは、また!