Part16 黄道十二宮の天使とスフィンクスとタロットカードの「世界」と「運命の輪」の秘密 |  地球の救い方 ルドルフ・シュタイナーの人智学に学ぶ

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人生のピンチと占いの導き~Part16

 

 

Part16 黄道十二宮の天使とスフィンクスと

      タロットカードの「世界」と「運命の輪」の秘密

 こんにちは、久し振りに更新します。

 書こうと思っていることは決まっているのですが、やる気が起きない・・・と言うよりは、占術や霊的宇宙論に波長が合わない日々が続いていました。すみません。

ということで、前回の続きです。

 

 

レムリア時代とアトランティス時代の人間の魂

 地球の創世の時期に太陽系の諸惑星にいた魂(アストラル存在)たちは、レムリア時代からアトランティス時代にかけて、魂の進化のために物質化してゆく地球での受肉を求めるようになります。

 

 例えるなら、それはちょうど、太陽系の中の地球という野原に沢山の魂の種が撒かれて、天使と同じ存在になるためにいっせいに芽吹いて成長するようなイメージです。

 

 なぜ、そんな必要性があったかといえば、「地上で物質的な肉体を持つこと」は、神や霊との分裂した魂(アストラル体)として強い個我(自我)を持てるようになり、「私」という意識で神や天使や外界を客観的に認識できるようになるためです。

 

 それは、胎児が赤ちゃんとして産まれて両親や周囲のことを理解してゆくようなイメージです。

 よくスピリチュアリズムの書籍で、「霊界で暮らす人霊は、自らの魂の成長と霊的な次元の上昇をするために、地上に転生することを強く望む・・・・・・云々」と書かれているのも、そのためです。

(このことには、非常に重要な要素が含まれているのですが、また別の機会に書こうと思います。)

 

 こうして自我の進化を望んだ存在(人類の魂)たちは、周囲の惑星から原始地球の原始生物に霊的に作用を及ぼしながら地上生物の進化に関与してゆきます。

 

 

 

アストラル体(魂体)が物質体に受肉するために必要なエーテル体

 魂が地上の生物に受肉するためには、物質体と魂体(アストラル体)を繋ぎ止めるエーテル体(生命体)の進化も必要となります。

 

 太陽系と地球の進化過程では、黄道十二宮の星座の智天使(ケルビーム・調和霊)たちが、4種類のエーテル体を作用させます。この4種類のエーテルとは、前回、説明した土星紀、太陽紀、月紀、地球紀にそれぞれ天使たちが作用させたエーテルなのです。

 

 初期のアトランティス人のエーテル体は、上空から作用した「鳥類(鷲)のエーテル」と、地上からの作用した「牡牛のエーテル」と「獅子(ライオン)のエーテル」によって形成されていったと言われています。

 

 そのため、「人間のエーテル体」は昼間に動物的な姿に見え、夜になると人間に見えたといいます。

 

  ★夜間 「鳥類(鷲)のエーテル」   (上空から)

      「牡牛のエーテル」      (地上から)

      「獅子(ライオン)のエーテル」(地上から)

  ○昼間 「人間のエーテル体」

 

 これらの天使たちのエーテル界への働きは、後に高次の霊視者によって認識されることで、下記のように表現されてゆきます。(前回、紀を期と書いていました。すみません。)

 

・【土星紀】天使が古土星の働きを止めた働きを「獅子(座)」とした

・【太陽紀】古太陽を生んだ天使を「鷲(座)」、収束させた天使を「蠍(座)」とした

・【月 紀】魂体を得た「人(座)」は、水によって合成され「水瓶(座)」となった

・【地球紀】レムリア時代に「牡牛(座)」の作用で人間に生殖能力が付与された

 

 ここで注目しておきたいのは、太陽紀の鷲座は蠍座に、月紀の人座は水瓶座になったということです。

 そのため、古代の霊視者たちは、その天使の姿を「有翼の獅子」、「有翼の鷲」、「有翼の牡牛」、「有翼の人間」、としてこれを描いていたのです。

 

 そして、古代エジプト人がこの4つのエーテル形姿の特徴を一つの存在として合体させたものが、ピラミッドと共に多くの謎を秘めている「スフィンクス」だと言われています。

 

 

 つまり、古代エジプト人は、スフィンクスの姿は、人間のエーテル体(生命体)を表わしたもので、スフィンクスは人間なのです。

 

 この人間のエーテル体に関与した4つ天使の働きは、古代カルディア人の間でも下記のように表現され、四方に拝されたとされています。

 

   ・人面の牡牛(キド・アラップ)

   ・人頭のライオン(ラマス)

   ・天国によく似た(ウスター)

   ・ワシの頭を持つ(ナチッグ)

 

 その他、エゼキエル書にも4つのケルブという天使の姿として登場しています。

 

 このように、アトランティス大陸の沈没を逃れた古代人は、古代エジプトを中心にして様々な文明の中で、太陽系の進化と天使の働きを星座やスフィンクスとして表象(イメージ)を残してきたのです。

 

 このような古代人の描く羽の生えた動物の姿は、伝説や神話というよりは、神秘学的には太陽系の進化に関わった高次の天使たちの働きの表象(イメージ)だったのです。

 

 

 

タロットカードに残された4大元素と4天使の4種類のエーテル形姿


 このようにして、現代の十二星座の原型が確立してゆき、それらの星座の天使の姿は、現代の人々の運命を占うタロットカードにも使われるようになっていったのです。

 (下図参照:画像はウェキペディアさんより)

 

      

        21番 世界           10番 運命の輪        

 

 そして、身近に存在する物の中にも、古代のアトランティス人が見て来たとされる「人間のエーテル体形成の痕跡」を見る事が出来るのです。

 

 正直なところ、前回、今回を通して、本来は非常に難解なイメージを必要とされる人智学の内容を余りにも簡単に説明してしまったので、逆に意味が分からないし、信じられない、と感じられてしまうかもしれません。

 

 ただ、少なくともタロットカードの「4つのエレメント」や「【21・世界】の四隅の人間と動物」、「【10・運命の輪】のスフィンクスと4つの羽の生えた人間と動物」が、神秘学の第1ヒエラルキアに属する極めて高次の天使たちを示しており、天使が太陽系や人間を想像する働きを表象しているものであることだけは確かなのです。

 

【地球】  【四大】【タロット】     【天使の4つのエーテル形姿】 【星座】

 土星紀   火   ワンド=棒      獅子(ライオン)のエーテル  獅子座

 太陽紀   風   ソード=剣      鳥類(鷲)のエーテル     蠍座

 月 紀   水   カップ=聖杯     人間のエーテル体       水瓶座

 地球紀   地   ペンタクルス=金貨  牡牛のエーテル        牡牛座

 

 現在の占星術のエレメントと星座とを照合すると、必ずしも一致していない部分もあるのですが、その理由を探るには西洋占星術についての知識が必要とされると思うので、私には判りません・・・。

 

 ただ、占術は統計学の要素も強いと感じているので、個人的には現在の星座の考え方で良いと思っています。

 

 現代では、精神と身体が清められた人が、神や天使に祈り、波長を合わせてタロットカードを用いることで、対象となる人の状況やそれによって想起される未来を予測するわけです。

 また、その予測を良い方向に導くアドバイスが可能となると考えられるのです。

 

 今回の内容の内、天使の働きと星座や人間のエーテルについては、「シュタイナーの霊的宇宙論」に詳細に語られています。(左)

 

 また、後半の人間の4つのエーテル形姿と、スフィンクスについては、「シュタイナーコレクション4 神々との出会い」に記されています。(右)

       

 

 どちらも、非常に興味深い内容なのですが、どちらも人智学の基本的な知識がないと完全に理解して納得するのは難しいかもしれません。

 

 神秘学(人智学)と星座やタロットカードの関連性については、個人的にはこれくらいしか書けることが無いので、次回からは、また何か別の占いのことについて書こうと思います。