「神戸市長就任から10年インタビュー」(神戸新聞)
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0004628698.shtml
矢田立郎氏が神戸市長になってから、もう10年となった。
神戸では、助役上がりの市長「役所市長」がほぼ半世紀も続く。
さらに、一時期を除いて、翼賛議会と市役所によるファシズム体制。
記憶に新しいところでは、「神戸空港の是非」を問う住民投票を潰した。
それなりの行財政改革はしているようだが、まだまだ内容は甘い。
不正職員を大した処分ができない市役所体質に住民は大いに不満。
それを糾そうと期待した「みんなの党」は、まだ力不足で動きづらい状態。
市民派の民間市長が誕生すれば神戸が大きく変わるのは間違いないが、
投票率の低さは民度の低さ。首長・議員・職員だけでなく、市民も保守的。
さて、矢田市長は「民間副市長」設置を約束した。しかし、まだ実現せず。
「民間副市長」は次期市長候補になるため、市役所内部には異論が強い。
また、利権擁護重視の市議にも民間市長を快く思っていない部分がある。
矢田市長がこれらに屈することなく、さらなる改革を進めてほしいものだ。
多くの市民はこの神戸に居続けたい。市長の役目を認識してもらいたい。
私は体制批判で「反矢田」の立場だが、それに固執するつもりはない。
矢田市長が民間副市長を後継として、2年後のある時期に辞職すれば、
神戸市長選挙を兵庫県知事選挙に合わせて「7月W選挙」とするならば、
想定される「2013衆参同日選挙」との同時選挙実施を断行するならば、
その心意気を評価して、「ワン モア チャンス」を与えてあげてもいいよ。
ついでに、神戸市民の意見が見事3つに分かれているものがある。
地方自治制度の在り方。「都構想」「特別自治市」「現状維持」と分かれる。
私は「都構想」でも「特別自治市」でも、地方自治が変わるのなら良いが、
地方行政が与野党相乗り翼賛体制なら、既得権益勢力が肥大するだけ。
地方主権には、地方の民主化である「真の住民自治」という前提が必要。
まぁ、「都構想」なら区議になれるチャンスが拡がるからいいかもしれない。