シリーズ13回目は、コンサート通いを始めてから30年目、20世紀の締め括りまでの4年間をまとめることといたします。

1997年にチケットの意匠がドット・インパクト印字からインク・ジェット印字に変わりましたが、デザインが均一で無味乾燥なのは同じ。ただ、O/L購入でチケット片が手許に残らないよりはまだマシかな、とも思います。

 

※ Squeezeには珍しく小ぶりながら立派なプログラムが付いていて、'94年5人編成来日時のセットリストを確認できました

 

(81) Squeeze - Duo (能)

'97年3月21日@Club Quattro、立見6,000円

3年ぶりなのにわざわざフル・バンドを呼ぶまでもないということなのか、Chris Difford (作詞・少し歌) - Glenn Tilbrook (作曲・ほとんどの歌)のギター・デュオのみの来日。Roy Harperの息子Nickが、ソロ・コーナー付の助演ギターリストとして同行していました。

この後はティルブルックが単独で来るようになり、日本におけるスクイーズはますます縮小してしまいます。

 

(82) Brand X (能)

'97年4月3日@Club Quattro、立見5,500円

プログラムは無い一方、チケット片にはPercy Jones (b)、John Goodsall (g)、Marc Wagnon (vibes)、Frank Katz (ds) … 前年発表、"Manifest Destiny"の録音メンバーの名前が記されていましたが、現場ではカッツに代わってあのPierre "Gong" Moerlenがたたいていました。モエランは随分体型が変わっていましたが演奏技術は相変わらず素晴らしく、ジョーンズ/グッズォールを聴く楽しみが更に増えました。

 

(83) Jeff Beck (受)

'99年6月2日@東京国際フォーラム ホールA、S席8,500円

ブランドXから2年あまりの空白があったのち、初めての東京国際フォーラムに向かいました。ベック通算7回目の来日は、"Who Else!"ツアーということで、その主要メンバー … Jennifer Batten (g)、Randy Hope-Taylor (b)、Steve Alexander (ds)が帯同。

 

(84) Eric Clapton (受)

'99年11月19日@日本武道館、S席9,000円

御大14回目の来日時のバンドは、Andy Fairweather Low (g)、Nathan East (b)、David Delhomme (kbd)、Steve Gadd (ds)、 Katie Kissoon、Tessa Niles (back vo)という顔ぶれで、私はプログラムにガッドとナイルズ(私にとってはMorrissey Mullenのアルバムでリードをとっていたヒト)の名を見つけ、コンサート中は彼らばかり見ていたような気がします。

 

(85) Steely Dan (能)

'00年5月15日@東京国際フォーラム ホールA、S席8,000円

(プログラムのみが手許に残る)'94年、'96年に続く3回目の来日だったDonald FagenとWalter Beckerは、Jon Herington (g)、Tom Barney (b)、Ted Baker (pf)、Ricky Lawson (ds)、Cornelius Bumpusを含む3sax + tp + tbの管楽器隊と、3名のコーラス隊を連れてきました。

 

(86) Pet Shop Boys (能)

'00年6月16日@東京国際フォーラム ホールA、S席7,000円

9年ぶりの来日は、前年発表の傑作"Nightlife"のツアーでしたので、そこからの曲がたくさん聴けたのは嬉しかったです。Dawne Adams (per)と4名のバック・ボーカリストが同行。

 

(87) King Crimson (受)

'00年10月16日@中野サンプラザ、S席7,500円

"The ConstruKction of Light"ツアーで5年ぶりに観にいったら、前回のダブル・トリオから2人減って、Robert Fripp (g)、Adrian Belew (g, vo)、Trey Gunn (b)、Pat Mastelotto (ds)の編成となっていました。創始者フリップ先生はともかく、ブルーは延べ17年、ガンは9年、マステロットに至っては解散までの22年を、このバンドに捧げたわけですね。頭が下がります。

 

(10/4/2024)