厳しい残暑と収まらない感染という有難くない環境下ではありますが、おかげさまでリピーターのお客さまが増えています。間もなく市役所案内板にも広告を出す予定で、地元甲南での認知度がさらに上がればと思っています。

さて、今回は拙コレクション、音楽家アルファベット順"D"の前半です。"D"と"E"は枚数が少ないので1枚の写真にまとめましたが、いざ背文字の写真を撮って眺めてみると一言述べたいレコードが結構多いと気付き予定変更、今回は「その1」といたします。

 

※ "D"と"E"の背文字。この中で最も新しく加わったのは、2021年4月購入のLyn Dobson「ジャムサンド」('74年発表、Discogs経由)です

 

☆ 既に弊ブログでふれたスコットランドの現役Deacon Blueの隣は、Deep Purpleが4種。パープルは"Fireball"から"Woman from Tokyo"にかけて7'国内盤シングルで聴いていたので、LPは図らずも第1期~第4期それぞれ1種ずつしかありません。あまり熱心でない中で名盤"Live in Japan"は何回聴いたかわかりませんが、このステージでは、Ian Gillanは歌、Ritchie Blackmoreは黒のストラト、Roger Gloverは黒のリッケンバッカー、Jon Lordはハモンド、Ian Paiceは1タムのラディッグにそれぞれ専念していて、道具立てが極めて簡素なのが当時から印象的でした。

☆ 私と同い年のThomas Dolbyは贔屓の音楽家で、Bruce Woolleyのバンド(Buggles「ラジオ・スターの悲劇」を競演)の一員だった頃から現在まで、LPのあとCD時代に入ってからもしつこく追いかけています。直近では、YouTube動画、'18年に彼がRolandから賞をもらった際のイベントで、あたかも大学教授が講義をするように代表曲"She Blinded Me with Science"を即席で構築していく様子は、何度見ても面白いです。

☆ B.S.&T.、Chicagoに続くColumbia第三のブラス・ロック・バンドDreams。アルバムは僅かに2枚(それも第2作"Imagine My Surprise"は長くLP・CDとも入手困難でした)、その中身もB.S.&T.との共通点が多く(Trafficのカバーを演っているところまで一緒)特筆すべきものはなし、ということで誠に残念なバンドなのですが、なにせメンバーが凄い。Randy (tp、前B.S.&T.)とMichael (ts)のBrecker兄弟、Billy Cobham (ds)、Barry Rogers (tb)、John Abercrombie (g)、Will Lee (b)、Don Grolnik (kbd)と、後のNYフュージョン/ジャズ畑で活躍する面子ばかりです。言ってみれば、彼らが真の実力を発揮する前の射出機の役割を果たしたバンドなのかもしれません。

☆ Druidは'75年デビュー、やや遅れて現れたプログレ・バンドで、"Dane" Stevensの澄んだ歌声とギターを中心に、ややリズムの変化に乏しいイエス、とでも言うべき演奏を繰り広げていて、聴き始めの頃は「これがプログレ新世代なのか」とやや疑問を抱きました。それでは面白くないのかというとそんなことはなくて、特に第1作"Toward the Sun"は自作曲(メロディ)が優れていて、組曲っぽくじわじわと効いてくる感じで、ながく愛聴しました。

(以下次回)

 

(9/9/2022)