前回、8月27日号でCactusのアルバム"Hot 'n' Sweaty"について書きましたが、50年前の翌28日(8/28/1972)は同作オリジナル米盤の発売日だったようです。第1面のライブは'72年4月Puerto Ricoで開催された「海と太陽のポップ・フェス」で録られたものですが、同フェスの予告ポスターには彼らの名前がなく、ひょっとすると彼らは他のキャンセル組(Black Sabbath、Fleetwood Mac等)の代理臨時出場だったのかもしれません。

閑話休題、今回は"C"の後半です。

 

※ 真ん中あたり、Creamの"Wheels of Fire"は、スタジオ/ライブ別売り時代のスタジオ編です。

ライブ編(ジャケットは金箔に同じ図柄でした)もLPで買っておけばよかった

 

☆ ’70年代前半、私の中学生時代、気になっていながらなかなかレコードに手を伸ばすことが出来なかったのが、「ブリティッシュ・ブルーズ御三家」フリートウッド・マック/Savoy Brown/Chicken Shackの面々でした。時代はDeep Purple/Wishbone Ash/Nazareth等の次世代ハード・ロッカー勢にもう受け継がれていて、聴き始めるには当時既に遅い印象を抱いていたためですが、その中で忽然と現れた再編成チキン・シャックのアルバム"Imagination Lady"は「新世代の音」として充分楽しめました。親分Stan Webbの覇気に満ち溢れたギターを新人John Glascock (後にCarmen、Jethro Tull)とPaul Hancoxがハード・ロックの手法でがっちり支えていて、バンドがこの編成でこのままの音で活動を続けていれば"Unlucky Boy"(シャック次作の表題)にはならなかったのでは…と感じます。

☆ Colosseumについては、既に弊ブログにおいてさんざん書いていますが、"JCM"あらため"ChrisClemMark"が更に転じた現コラシアムは今順調にツアーを続けているようです。ひるがえって私の現在の興味は、未だ現物を見たことがない"Live"のオリジナルLP仕様、特殊ビニール製インナー入りを、Discogsあたりで買い求めるか否かです。

隣のColosseum IIは、"I"とはあまり音楽的に繋がりがあるようには思えませんが、フュージョン・ハード・ロックとでもいうべきこのバンドの路線は特殊な位置を占めていると思います。しかしながら、天邪鬼な私はこの路線がまだ鮮明でない1作目を一番愛しています。

☆ Cristina/Culture Clubというニュー・ウェイブ勢を挟んでCurved Air。彼らのことも既にブログにまとめていますが、背文字の入っていない特殊展開ジャケットの"Second Album"英原盤は、私の宝物の一つです。

 

(9/3/2022)