昨年 口腔がんの手術をし、
経過観察中の夫。

腰から骨や皮膚を顎に移植しているので

それなりに不具合はあるようですが、その後おかげ様に元気にしています。

 

そんな中、

昨年12月に入ったころに、

夫の父親(私の義父)と夫の兄(私の義兄)も
あちこち不具合で入院したり手術したりして

体調良くないという話が急遽舞い込み、少し慌てました。

特に義父は、本当に厳しい状態になった時間が少しあり、

義母、義兄からは深刻な話題も出たほどでした。

 

会いに行きたいけれど、自分の病気のことを話していない夫は

会いにいって逆に心配かけるとか、ぐるぐる悩んでいるうちに

向こうの体調が安定し、なんとなく落ち着いている・・・という現在という状況です。

 

そんなぐるぐる悩んでいる最中、追い打ちをかけるように経過観察の外来で、

「数値が高いって言われて、急遽年内にCT検査を受けることになった」と凹んで帰ってきた夫。

 

何の数値?
高いってどのくらい?と尋ねても詳しくは聞いてないみたい。

 

私も、経験したけれど、

最初に「がんかもしれないです」って言われた時より、「再発かもしれません」て言われた時のほうが、

心臓がギュッとなったので、本人も検査結果を聞くまではしばらくドキドキした時間が流れていたと思います。

年明けから、なんらかの治療をすることも半分覚悟をしていたかもしれない。

 

ちょうど年内の仕事納めも済んでいたので、

私も結果を聞く外来にはついていくことができました。

 

検査結果は、画像診断ではまだ転移や再発の兆候は見られず、
高かった数値は、SCCという腫瘍マーカーで、

若干、高めに触れていたけれど、今後慎重に経過観察していきましょうという

ことに落ち着きました。

そうして、ほっと穏やかな年末年始が終わった我が家です。

 

元気に笑顔で年を越せるということは、

本当に当たり前ではない。

 

2022年、まだまだ世の中は混乱の中にあるけれど、

日々大切に重ねていこうと改めて思っています。

15時間に及ぶ手術が終わって、

翌日の夕方、病院からの電話をいだきました。

手術したところがとても腫れており血腫の疑いがあり、

そのままにするとせっかく移植した皮膚や骨がだめになってしまう・・・

 

ということで、再手術の了承を得るための電話です。

本人も辛うじて意思の疎通はでき、同意しているとのこと。

 

同意するしかないだろうし、

状況からして早く再手術していただいたほうがよさそうな感じでしたので、

もちろん、再手術をお願いしました。

 

夫の手術は

口腔外科と形成外科の合同手術になるため

主治医も複数、そして電話も各科の先生よりいただくので、

電話が立て続けになることもあり、ちょっと心臓にはよくないです。

 

おそらく3時間ほどの手術を終えて、両方の先生より

無事に終了し、腫れの原因は血腫で、手術することによって解消されたとの連絡をいただきました。

 

後日、本人に聞いたところ

ICUに運ばれてからも、先生が頻繁に様子を見に来て。

「これは、問題だ、心配だ、再手術だ」みたいなことを枕もとで話しており、

朦朧としながらもどうなってしまうのか・・・と心配だったといいいます。

 

口腔外科、形成外科においては、

同意書は最初の手術で再手術も含めサインしていたものの、

麻酔科だけは都度サインが必要ということで、

説明されたり、サインしたり(代筆だけど)なんだかんだと手続きをして、

ICUのスタッフに拍手で送りだされ、

嬉しいような不安なような複雑な思いだったと振りかえっていました。

 

ただでさえ大きな手術の上、再手術というこの展開では、

本人から連絡が来るのは少し先かな・・・

と思っていたら、

翌日にはパンパンに腫れた顔を自撮りした写真を送ってきました。

 

気管切開しており話せないのはもちろん、

全身にありとあらゆる管がつながっており、

頭も固定されている状態だとおもうのですが、

その写真には安心させてもらいました。

 

コロナ禍の手術、

写真をやりとりできる手段があってほんとに

よかったです。
 

 

おかげ様で無事に夫が退院してきました。

退院後、職場にも戻り、仕事も再開しています。

いろいろ不自由はありますが、本人が前向きに元気なので

家族としてはありがたい限りです。

 

今回は手術は15時間にも及ぶ手術で、

下顎の骨を切除して、腰骨とその周辺の皮膚、血管を下顎に移植しました。

首周辺のリンパ節も切除します。

 

私のように、切除するだけでも、大変な手術と思うのに、

骨の移植とか想像するだけでも大変そうです。

 

当日は朝、9時からの手術でしたが、

6時ころに病院入り口のドアのガラス越しに応援がてら顔を観に行くことができました。

ドア越しで声は届かないので、電話で通話。

手術当日は、もう覚悟は決まってまな板の上の鯉のような気持になっているのだとは思いますが、

一人だと強がることもできないので、せめて、強がる姿をお互いに見せ合って、

手術の無事を祈って、ほんの5分ほどで別れました。

6時ころ、看護師さんの検温とかの巡回もあるだろうから・・・フロア外への脱走が見つかったら大変です。
 

 

 

感染対策のため手術当日とはいえ、病院内に部外者が入ることはできず、

立ち会えないので手術の終了の連絡は電話でいただくことになっていました。

当日は家にいても落ち着かないし、なにかあっても心配なので、

病院内の外来患者が入れる場所やカフェ、近くのカフェで過ごして、

仕事をしたり、本を読んだりしていたのですが、

緊急事態宣言下のため20時以降はどこのお店もクローズとなるため

そのあとは近くに駐車した自家用車の中で待機です・・・
雨の降る寒い1日でした。

 

終了の連絡をいただいたのは23時半。

出血が多く、輸血をしたこと

容体は安定しており、ICUで経過を見ていくという連絡を伺い

ひとまず帰宅しました。

無事に長時間にわたる手術を乗り越えてくれた夫、

そして、執刀してくださったDoctorへの感謝の気持ちでいっぱいでした。

翌日に再手術に向けての連絡をいただくことになるのですが、
ほっと一安心の一夜でした。

 

自分の病気の経過観察が10年を超え、

当時の記憶はまだ鮮明ながら日々感謝で過ごしていたこの夏、

夫にがんの診断が下りました。

 

卵巣がんよりもう少し珍しいものだと思います。

口腔がんの一種です。

今日現在、入院、手術、再手術を経て、

入院から半月が経過しました。

 

術後は順調に回復しているようですが、

場所が場所なので、まだ気管切開の状態で、

食事も再開しておらず、声を出して話すこともできません。

 

このご時世、面会にいくことも手術に立ち会うことも許されないので、

手術前後は主治医からも電話での連絡を待つのみ。

本人からもLINEの連絡(会えたとしてもまだしゃべれないんだけど・・)

で状況を知るのみ。

 

もどかしいですが、本人は日々の回復を、

画像とコメントつきで報告してくれるので、少し安堵しています。

 

術後半月くらいたっているので、

病理の結果とかもいろいろと出ていると思うのだけど、

今後のことはまだ私は把握できていません。

 

病気になった家族の気持ちは、おそらく本人よりもつらいだろうと

当時も想像はしていましたが、
やはり当事者とは全く違うつらさ、動揺がありますね。

でも、私自身の経験も大いに生きていると感じています。

自分自身がんの経験がなく、家族ががんと闘うことになったら

大きな動揺、勉強、希望、不安・・・が一気に襲ってきて

大変だったろうと思います。

夫とともにあれから10年たったねーー私なんて、20年よ。

と笑いあえる日が目標になりました。

 

先日、2年ぶりに脳ドッグを受診してきました。
卵巣がんになった当時、40代になったばかりのころは同世代で
大きな病気をしている人はまだ少なかったですが、
あれから10年もたつと、少しずつ不調や経験も共有しあうことが増えてきます。
 
同級生が脳梗塞で倒れて車いすでの生活になってから、
脳の神秘や車いすでの暮らしについての学びも沢山ありました。
 
私が受ける脳ドックは
#スマート脳ドッグ
というもので、
本当に、気軽に短時間で低料金でさくっと検査してくれるところです。
 
何らかの所見があれば、専門にクリニックでのケアが必要となりますが
ない場合は、まずは安心。また1年後や2、3年後に受診という流れになります。
 
予約をして
検査の所要時間はほんの30分ほど。
結果も再来診の必要はなく所見や画像がメールで送られてきます。
 
銀座や新宿なとアクセスもいいので、
いまでこそ、お出かけしにくい時勢ですが、
普段ならお買い物ついで、お仕事のお昼休みでも行けちゃいそうな感じです。
 
がんの経過観察は万能ではありません。
胃がん 乳がん、大腸がん、ほか検診はしっかり受けてください と
主治医には言われ続けてきました。
 
今も、脂質代謝異常があり、服薬中ですので、
心臓、脳も併せてみていかないといけなさそうです。