沖縄から日本は変わり始める!?——沖縄と本土(東京)との「意識の差」とメディア・コントロール | Down to the river......

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先日の沖縄の名護市長選挙の結果は、「歴史的勝利」とも地元メディアは伝えているらしいです。








沖縄が大きく変わり始めている……。

1月16日のエントリーで、沖縄県選出の「糸数慶子」参議院議員の動画の中で言及されている通り、基地反対の「オール沖縄」の沖縄世論の形成を示す選挙結果として、今秋に行われる沖縄県知事選挙と合わせて重要な意味を持つものかもしれません。



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1月23日に放送された、テレビ朝日系列の番組「モーニングバード」の木曜日の名物コーナー〝そもそも総研 たまペディア〟では、この沖縄の大きな変化と、それに気が付かない本土との「意識の差」について特集しています。

拝見して、衝撃を受けました。

そして、それを報道しない中央のマス・メディアが、権力側の意向で「意図的に情報操作」(メディア・コントロール)しているのではないのか、という疑念を強く持ちました。

安全保障や防衛に関して、未だに時代錯誤の「冷戦型の発想」から抜けきれない本土の意識を変えるきっかけが、今回の沖縄の名護市長選挙の結果なのではないのか……。

そう考えると、「歴史的勝利」という表現は、あながち誇張しすぎているとは言えないと思います。

「沖縄の今」を知る上で、必見の内容です。




そもそも名護市長選は大差! 辺野古移設にNO! 変わりつつある沖縄の意識








「沖縄に続け」と言いたい東京都知事選挙ですが、脱原発(反対派)が一枚岩になれなかったのは、東京都民の意識がまだ沖縄に追いついていないからなんでしょうか?

突然の辞任による選挙ですから、市民側の対応の遅れがあったのは致し方ありませんが……。

テレビのコメンテーターとしてのレギュラー番組で「宇都宮けんじ (健児)」さんとも面識があり、デモ活動でお話をした(その時に名刺をいただきました)こともある「有田芳生」さんは、今回の脱原発候補の分裂の事態をどのように捉えているのでしょうか。





1月22日(水)いよいよ明日から東京都知事選がはじまる。私は細川護煕さんを支援する。当初は宇都宮健児さんに投票することに決めていた。それは舛添要一さんが、自民党と公明党に支援されるとわかったからだ。しかも民主党のなかでも、自公民で舛添さんを押そうという動きがあった。ついこの間、特定秘密保護法を巡って真っ向から対決してきた政党と組むことなど、絶対に認められない。もし民主党も舛添さんを支援するなら、私は宇都宮さんに投票する。そう判断していた。そこへ細川立候補の情報が入ってきた。最初は無理だろうと思っていた。ところが小泉純一郎元総理の支援があれば出馬するというご本人の思いも伝わってきた。しかも政策のいちばんに「原発ゼロ」「再稼働はさせない」を掲げるという。これは宇都宮さんが「脱原発」を掲げるよりずっと影響力がある。宇都宮陣営にはもうしわけないが、これが政治の力学なのだから仕方が無い。さらにいえば暴走を進める安倍政権への歯どめにもなる。政策が基本という指摘はその通りだ。それと同じく選挙は勝たなければならないこともまた、闘いの基本である。小泉元首相の新自由主義路線は、日本を疲弊させた。それは厳しく批判し続けなければならない。だからといって小泉元首相の「原発ゼロ」への思いを疑うものではない。日本記者クラブなどでの講演を読めば、その本気度と方向性は明晰だ。細川さんも2005年から「脱原発」を主張するようになっていた。そのアンサンブルとして都知事選がある。反原発運動を地道に進めてきた知人が言った。「政治家が原発ゼロを掲げることは大変なことです。都知事選に勝てば、東京からそれを進めていくことになる。宇都宮支持から細川支持にもう半分以上が流れたでしょう。勝たなければならないのです」。私も同意する。舛添要一さんが細川護煕さんに勝てばどうなるか。私には安倍晋三総理の高笑いが聞こえる。日本のためにも細川護煕さんを勝たせなければならない。






有田さんに限らず、時間的に長く、距離的にも「政治に近い」ところにいる方の多くは、「勝てる」細川氏を支持する傾向があるようです。

しかし、沖縄だけでなく「東京からも STOP 安倍政権!」と言うことでは、納得できる判断ではあります。

「選挙は勝たなくては意味がない」というのが、現在の日本の政治の実情なのでしょう、残念ながら……。

幸いながら、選挙戦の現場の一端に触れる機会が今後もあるので、様々な選挙情勢の情報(デマもありますが)を収集しながら、選挙日当日に僕自身の判断を決めたいと思います。

なお、人柄や政策等を考えれば、都知事として最も相応しいのは宇都宮健児さんしかいない、という思いは現在も将来も変わらないと思います(^^;。

もう1つ大切なのは、「投票率が55%以下だと舛添氏が圧倒的に有利」だと言うことです。

自民・公明の基礎票が合わせて「200万票」だと言うのがその根拠だそうです。

未だ誰に投票するのか迷われている方は、(僕のように)ギリギリまで考えた方が良いと思います。

参考までに、次の動画を観て下さい。




2014/01/20 「日本の真実を語る」沖縄問題から原発まで ~クロストーク 木村朗×植草一秀×川内博史×岩上安身-前半






2014/01/20 東京都知事選はシングル・イシューなのか? 脱原発候補一本化をめぐり白熱討論 ~クロストーク 木村朗×植草一秀×川内博史×岩上安身-後半








もう1つ。

メディア・コントロールによる「情報操作」の問題が日本で深刻化しているのにお気づきでしょうか?

次のニュースを——。





 NHKラジオ第一放送で三十日朝に放送する番組で、中北徹東洋大教授(62)が「経済学の視点からリスクをゼロにできるのは原発を止めること」などとコメントする予定だったことにNHK側が難色を示し、中北教授が出演を拒否したことが二十九日、分かった。NHK側は中北教授に「東京都知事選の最中は、原発問題はやめてほしい」と求めたという。

 この番組は平日午前五時から八時までの「ラジオあさいちばん」で、中北教授は「ビジネス展望」のコーナーでコメントする予定だった。

 中北教授の予定原稿はNHK側に二十九日午後に提出。原稿では「安全確保の対策や保険の費用など、原発再稼働コストの世界的上昇や損害が巨額になること、事前に積み上げるべき廃炉費用が、電力会社の貸借対照表に計上されていないこと」を指摘。「廃炉費用が将来の国民が負担する、見えない大きな費用になる可能性がある」として、「即時脱原発か穏やかに原発依存を減らしていくのか」との費用の選択になると総括している。

 中北教授によると、NHKの担当ディレクターは「絶対にやめてほしい」と言い、中北教授は「趣旨を変えることはできない」などと拒否したという。

 中北教授は外務省を経て研究者となり、第一次安倍政権で「アジア・ゲートウェイ戦略会議」の座長代理を務めた。NHKでは「ビジネス展望」だけでなく、二〇一二年三月二十一日の「視点・論点」(総合テレビ)で「電力料金 引き上げの前に改革を」と論じたこともある。

 中北教授は「特定の立場に立っていない内容だ。NHKの対応が誠実でなく、問題意識が感じられない」として、約二十年間出演してきた「ビジネス展望」をこの日から降板することを明らかにした。

◆詳細は答え控える

<NHK広報局の話> 中北さんに番組に出演していただけなかったのは事実です。詳細は番組制作の過程に関わることなのでお答えを控えます。

<解説>公平公正 裏切る行為

 中北徹東洋大教授のNHK降板問題で、中北教授はNHK側に「都知事選期間中は原発の話はやめてほしい」と迫られたという。再稼働を進める安倍晋三政権の意向をくんで放送内容を変えようとした可能性は否定できない。

 選挙期間中であっても、報道の自由は保障されている。中北教授は予定原稿で「現状では原発稼働がゼロでもアベノミクスが成果を上げている。原発ゼロでも経済成長が実現できることを実証した」「経済学の観点から、巨大事故が起きた際の損害額のリスクをゼロにできるのは、原発を止めることだ」と指摘した。

 NHK側が問題視した中北教授の原稿は、都知事選で特定の候補者を支援する内容でもないし、特定の立場を擁護してもいない。

 NHKの籾井(もみい)勝人新会長は就任会見で「国際放送で日本政府の意向を伝える」としている。原発再稼働を強く打ち出している安倍政権の意向を忖度(そんたく)し、中北教授のコメントは不適切だと判断したとも推測できる。

 原発政策の是非にかかわらず受信料を払って、政府広報ではない公平公正な報道や番組を期待している国民・視聴者の信頼を裏切る行為と言えるのではないか。 (中村信也)










メディア・コントロールに騙されない「メディア・リテラシー」を持たなくてはいけません。

要は「テレビや新聞を信用するな」ということです(^^;。