福島第一原発事故の影響で市内の一部が屋内退避の対象となっている福島県いわき市。風評被害から市内には物資がほとんど入ってきません。お年寄りばかりが残され、食料や医 薬品不足に苦しむ、ある地区を支えているのは１人の若い女性でした。
福島・いわき市、風評被害で物資不足（3/21）
風評被害による物資不足の問題は、先週から（数は少ないですが）何度となく報道されていたので、未だにその問題が解消されていないことに、悲しいと言うより驚きの方が大きいです。
しかし冷静に考える（歴史を振り返る）と、原子力（核）に関する「風評被害」は今に始まっている訳ではありません。
古くは、広島、長崎の被曝者への差別が（今も）あります。
多くの原爆の被曝者がその体験を語るのを拒んで来たのは、子供や孫が差別されるのを心配したからです。
「被曝○世」というだけで、結婚話が破談になることが少なくないのです。
確かに、放射能による健康被害（遺伝子の損傷）が、次の世代（またその次の世代）でも病気として発症する例があるのも事実で……。
だから、被曝者は自分がそうであることを隠したがり、唯一の被曝国である日本の中で不可解にも、原子力（核）の問題はデリケートと言うか、所謂「アンタッチャブル」な問題として今日まで続いている歴史があります。
そういう意味では、「福山雅治」さんが「僕は被曝２世」とラジオで発言したことは、とても勇気のいる行動なんです。
また聞くところによると、原発のある町に住んでいた娘さんは結婚出来ない（婚約を解消される）——という例が今もあるそうです。
それだからこそ、科学的な根拠が不十分な「日本の原発は安全」とういう神話（洗脳）が、原発の建設を推進する上で必要になって来るのでは？
結局、唯一の被曝国の国民でありながら、原子力（核）に関する正しい知識を持っている人は殆どいない——という摩訶不思議な状態が、今の日本の真の姿です（自戒の念を含めて）。
専門家を招いてのテレビでの原発事故の解説で、多くの方は（事故の全体像を）理解出来ているのでしょうか？（苦笑）
今回の原発事故と風評被害は、その問題の本質を露呈してしまったように感じます。
今回の未曾有の大災害に対して「日本人の心を１つにして——」というスローガンも、ある意味「大嘘」とまでは言いませんが、とても虚しく聞こえてしまいます。
ある方がネット上で言及していますが、今回の原発事故とその風評被害では、ある種の日本人の負の特性が現れている（暴かれた）ような気がします。
その方曰く——「緻密で無計画」、「木を見て森を見ず」そして「本音と建前」の文化です。
「何かをしたい」と感じている若者も多いようですが、実際の現場で大きな障害になるのは、意外とこういう日本の裏の姿かもしれません……。
勿論大人たちも——事態が落ち着いたら——、しかっり総括しなければいけない本質的な問題である、と僕は感じています。
簡単には解決出来ない根深い問題ですから、日本人のもう１つの特性である、「問題の先送り」になる公算が強いのかもしれませんが……(＞_＜)。
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自分のことを棚に上げて、偉そうな意見を述べてしまって恐縮です(^^;。
ここからが本題です。
今回の大災害で殆どの人は「何かをしたい」と感じているはずですが、僕も自分なりの出来ることはと考えました。
で、ブログをやっている（情報を発信出来る立場にいる）ということで、それを利用しようと思った訳です(^^ゞ。
でも、他のブロガーさんも同じことを考えているみたいですね(^▽^;)。
しかし、ネット上にはチェーン・メールみたいなデマも飛び交っているので、情報を慎重に選別しなければいけない責任があるのも事実です。
という訳で、正確な情報として最近比較的に増え出して来ている「安否情報（確認）」の動画をご紹介します。
そのほんの一部で、しかも僕が紹介したところで誰かの役に立つのか甚だ疑問ですが、何もしないよりは（自己満足かもしれませんが）良いのでは？、とも思ったので。
【安否情報】カネザキエミコさん
【安否情報】アラナオミさん
【安否情報】サトウユカさん・母親
ご紹介しているこちらまで、辛い気持ちになって来て心苦しい内容です。
また、個人情報も含まれている場合もあるので、ご紹介は差し障りのない動画を３つのみにさせて頂きました。
【安否情報】に興味がある方、または関心のある人を知っている方は、関連動画の方も閲覧してみて下さい。
また、Google をはじめとして、同種の安否情報確認は既に幾つか存在しています。
ここでご紹介することでお役に立つとも思えないのですが、当事者は「藁をも掴む」気持ちだろうと感じたので……。
最後に、今回も「パット・メセニー (Pat Metheny)」のアルバム『Secret Story (1992)』に収録されている曲をご紹介します。
その曲は「Tell Her You Saw Me」です。
タイトルは「僕に会ったと彼女に伝えて欲しい」という意味でしょうか。
全体的に悲しい調べですが、最後の方で微かな「希望」のようなものを感じさせる曲です。
僅かでも「希望」を持ち続けようとしている被災者の方に捧げますm(_ _)m。
Pat Metheny - Tell Her You Saw Me
アルバム発表当時聴いた時は、他の収録曲と比べ「地味な曲」だと感じていたのですが、結構人気のある曲です。
2002年ポーランド出身の歌手「アナ・マリア・ヨペック (Anna Maria Jopek)」が、パット・メセニーと共演したアルバム『Upojenie』で歌詞付きでカヴァーしています。
Pat Metheny and Anna Maria Jopek, Tell her you saw me
パット・メセニーのライヴ映像もあるので、最後に。
Pat Metheny - Tell Her You Saw Me [Live]