今福島県が……;"The Truth Will Always Be" - Pat Metheny | Down to the river......

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先週末ニュースを見ていて、今回の大震災で現在福島県が大変なことになっているのを、改めて思い知らされました。

次のリンク先に動画があります。








地震、津波、と来て現在は原発事故と、トリプルの災害が進行中で疲弊し切っているようです。

しかも、原発事故による放射能漏れ(及び、その対策としての「屋内退避」)が原因で、被曝を怖れて救援物資を積んだトラックが引き返す、という事態も報告されています。

これも「風評被害」のひとつ(過剰反応)と言えるかもしれませんが、こちらの想像以上に物資不足は県民にとって深刻なようです。




福島・いわき市 物資来ず、住民脱出(3/19)






それに加え、放射能漏れも(直ちに健康への被害は出ない量とは言え)福島県民をパニックに陥れているみたいです。

今まで散々「日本の原発は安全」だと教えられて来たので、それで余計に拍車がかかっているのでしょうか……。




【地震】福島県ナンバー乗り捨て相次ぐ 那須塩原(11/03/20)






いわき市、住民に安定ヨウ素剤を配布(3/20)





過剰反応しないで冷静に行動を……、と僕なんか他人事のように言ってしまいそうですが、福島県民にとっては、たとえ「直ちに健康への被害は出ない」と言えども、被曝への恐怖が少しも和らぐものではないのでしょう。

その原因はやはり、政府、東京電力及び原子力安全・保安院の説明が信用し切れないからだと思います(僕も今でもそのまま鵜呑みに出来ない心境です)。

正しい、というか適切な情報が開示されていない、と感じてしまうからでしょう。

それに加え(否、それだからこそ?)、政府の対応は遅く常に後手で、それが県民の不安感を増長させているのでしょう。




警察の次に消防、背景に政府内の混乱(3/18)





今回の原発事故の深刻化は、政府の危機感のなさによる初動の失敗なのでは?

どうしてそうなったのか(噂の類いはいろいろ伝わって来ていますが)、理由は分かりませんが……。

遅ればせながらようやく現在、国家の総力を挙げて事態の沈静化に臨んでいます。




米軍の「無人放水機」を借り、投入へ(3/20)






福島第一原発のがれき除去に戦車投入(3/20)






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政府は国民に対し「冷静な行動を」と呼びかけているので、僕も冷静な気持ちでエントリーを書いているつもりですが、正直怒りと悲しみ等が渦巻いているような心境でもあるのです(苦笑)。




Secret Story/Pat Metheny

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グラミー賞を受賞した「パット・メセニー (Pat Metheny)」のソロ・プロジェクトであるアルバム『Secret Story (1992)』は、紛れもなく彼の最高傑作のひとつです。

当時は「湾岸戦争」や「ロス暴動」が起こった時期で、世界(特にアメリカ)の政情は不穏な雰囲気が漂い揺れ動いていました。

それに対しパットは「自分は音楽家なので、言いたい事は音楽で表現する」と発言しており、このアルバムは言わば彼の(総合的な)世界観を表現したものだと感じています。

今回の大震災とその後の原発事故のニュースに触れるにつけ、このアルバムに収録された次の曲が耳鳴りのように蘇って来たので、ここにご紹介しますm(_ _)m。

後半のギター・シンセサイザーによるソロは、パットの数ある演奏の中でも白眉の1つでしょう——。




"The Truth Will Always Be" - Pat Metheny






最後に、この曲の当時のライヴ映像もあったので、次に——。




Pat Metheny - Secret Story Live (1993) - The Truth Will Always Be