PHOTO IMAGING EXPO 2009 | Down to the river......

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写真・音楽等の趣味や、日々の雑感、または個人的な備忘録……

29日(日)に東京ビッグサイトで開催している「PHOTO IMAGING EXPO 2009(略称 PIE)」を見てきました。
他にも「モーターサイクル・ショウ」等他の催し物があったせいか、駐車場が混雑していて、車を停めるのに30分弱かかりました。
僕はこの手の「イベント」には、知人から誘われない限り殆ど行かない人で、PIE(以下略称) も昨年から2度目ですが、少しビックリしました。
昨年は土曜で、天気も悪かったので、数ある駐車場の中で一番安い所に停められました(^^;。

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ここからは、僕なりの今年の PIE の感想、記録(備忘録)です。

不景気の割には入場者が多かったのですが、会場の雰囲気は昨年と違って、こじんまりした感じでした(^^;。
ネットのニュースで伝えられていた通り、各社のブースがやや小さく作られていて、コンパニオンさんの数も少なめでした。
その為、昨年よりは華やかさが減り、「写真業界のお祭り」というより、「とりあえずの見本市」って感じで、昨年のような「活気」がありませんでした(+_+)。
各社の目玉となる新製品の発表がなかったのもその原因のひとつでしょう。

また、現在のデジタル写真においての必須ソフト「Photoshop」を販売しているアドビ・システムズが出展してないのも、寂しい限りです。

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そうは言っても、日本最大のフォト・イベント、写真界の有名人を見かけたり、他では中々聞けない話等もありました。

このブログで勝手にリンクさせてもらっている、プロ写真家の湯浅立志さんを見かけたのですが、熱心にブースの担当者と話し込んでいるので、「ブログ毎日見ています」と声をかけられませんでした(>_<)。

「セミナー」の講師を担当していたのですが、関係各社が揃っているこの場で、どん欲に各社から情報収集する姿勢に、「さすがプロだな」と素人ながら襟を正して見習いたい気持ちになりました。
お姉ちゃん(コンパニオン)の写真を撮ってる場合じゃないですよね(笑)。

その湯浅さんを見かけたのが、NISSIN のブースです。
カップ麺の「日清」じゃありませんよ(^^;。
写真が好きでない方は知らないと思いますが、「スピードライト(ストロボ)」で有名な会社です。

そのブースでたまたま見かけたのが、以前にもご紹介した「Lightsphere (ストロボ・ディフューザー)」を開発した Gary Fong 氏です。
アメリカからの登場って訳で、ちょっとビックリしました。

「Lightsphere」がようやく日本上陸して NISSIN から販売され、そのデモの為の来日みたいです。
僕が使っているのは、「中国製」のバッタ物なんですが(^^;、本物は価格が高いだけあって作りがしっかりしています(^^ゞ。

6月頃に「折り畳み式」の同製品が発売される予定なので、気になっている方(僕も含む)は、それを待ってみてはいかがでしょうか。

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前回「撮影後の写真の整え方」を書きました。
今回の PIE でも沢山の写真が展示されていましたが、どの写真も色がしっかり乗っていて(濃い)、見事なものが多かったです。
僕なんかが偉そうな事を言ってはいけないレベルでした((>д<))。

大概一般の人が撮った写真は、露出がオーバー気味なのか、色が薄いんですよね。
薄毛が気になる今日この頃、「薄さ」には気をつけたいものです(笑)。

その写真の濃さ(濃度)について、興味深い話を聞きました。

プロ向け機器のメーカー(海外)のセミナーなんですが、プリント紙の中で一番ダイナミック・レンジ(再現濃度幅)が広いと言われる、写真光沢紙の再現濃度域を測定した値を発表していました。

白が「L95」で黒が「L4」らしいのです(メモをとった訳ではないので、正確な値だという自信はありませんが(^^;)。
「L」とは「Lab モード」の L(明度)です。
これを 8bit の RGBモードに換算すると、白(241,241,241)黒(21,21,21)になります。

8bit 画像では、0~255 の 256諧調を表現出来るので、34諧調分がプリント時に再現出来なくなります。
これって結構大きいです。

前回のエントリーで言及した「公式」の記述を閲覧した人の中には、「20 でなく 34諧調かよ」と驚かれるかもしれません。
僕だって驚きました(笑)。
しかも紙がマット紙等になれば、再現濃度(諧調)はもっと少なくなります。
まあ、紙が変われば再現濃度が違ってくるのは、当たり前の事なのですが(^^ゞ。

暫くして思ったのは、カラー・マネジメントを正しく運用していれば、紙質による再現濃度幅の違いは吸収され、その違いを敢えて意識しなくても良いのです。

上記「公式」も10年くらい前に言われていた事で、その頃は未だカラー・マネジメントはプロの間でも普及しておらず、「ICC プロファイル」による色管理をしないまま、雑誌等の商業印刷をしていました(^^;。

そう考えると、カラー・マネジメントは「単なる色合わせ」以上の重要性があります。
これはデジタル画像を扱う上で、アマチュアを含めひとつの大きな「関門」なのですが、正しく運用出来るスキルを持たなくてはいけませんね。

カラー・マネジメントの公開セミナーを覗いてみましたが、メモをとる若い女性が多かったのが印象的でした。
今回一緒に同行した仲間の中には、イベントの内容には見向きもせず、嬉々として(笑)コンパニオンの女性を撮っている人がいましたが、少しは見習ってもらいたいと感じました(;^_^A。

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そう偉そうに言っている僕も、数人のコンパニオンさんを撮らせて頂きました(爆)。
愛機 EOS 5D を修理に出してカメラがないので、知人の KK さんが余っている EOS 30D を貸してくれました(感謝)。
ただ厳密に比較したのではありませんが、30D は高感度撮影時のノイズが多く感じられました。

元来「人見知り」で、知らない人に声をかけるのが苦手なので、結局「撮影会」等で以前撮らせてもらった方(2名)を中心に撮らせて頂きました。

終始笑顔で居続けるという、僕にはとても真似の出来ない大変な仕事ですよね。
最後に彼女等の写真を紹介して終わろうと思います。



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