2022年3月13日(日)

6.富山地方鉄道

31笹津経由猪谷行
富山230あ552
富山駅前→猪谷(1180円)
7時00分〜7時56分

本日最初のバスは富山地鉄最長の路線。広い幹線道路をひたすら南下する路線だ。同区間の高山本線が八尾などを経由して西に迂回するがこちらはほとんどまっすぐ南へ向かう。
駅からは自分以外は1人のみの乗車だった。富山市内で客扱いをする金沢行きのバスの後ろに着くものの、市街地ではほとんど乗車がない。
富山インターから前を走る高速バスがいなくなり、いつしか片側一車線の道になる。そのあたりからちらほら乗降が見られる。短距離の利用が多そうだ。






区間便がある笹津の折返場を過ぎると高山本線と並走し、ダムを左手に見ながら走る。
アップダウンを繰り返しトンネルを過ぎるとまもなく猪谷だった。神岡方面へ乗り継ぐと伝えると折り返した先まで乗せてもらえると言うのでお言葉に甘える。国道上の猪谷バス停を過ぎると集落をぐるりと回り、また国道に戻るところで降ろしてもらえた。折返所などはなく路上で時間まで待って発車するようだった。



運転手さんはコロナ前まであった平湯行き特急にも乗務されていたそうで、新穂高経由で3時間以上の過酷な業務だったそうだ。
神岡方面だと景色もかなりいいと言うので期待しよう。




猪谷では1時間ちょっとの乗り継ぎ。散策をしてみたが、朝早く猪谷関所館も開館前、風が強くて寒いので駅舎で時間まで待つことにした。

待っている間に上りと特急ひだ、両方向からの普通列車がやってくる。ひだは乗降が一切なかったが、普通列車は青春18きっぷシーズンだからだろう、多くの人が乗り継いでいた。

7.濃飛乗合自動車(神岡)
猪谷線
割山温泉口経由神岡営業所行
飛騨230あ3212
猪谷駅前→神岡営業所(200円)
9時15分〜9時57分

高山本線の普通列車が接続中で、一時賑わった駅前だが、バスに乗ったのは自分だけだった。


神通川に沿ってバスは走るが沿線に人家がほとんどないため、旧神岡鉄道の駅、中山、茂住と停留所間隔が長い。途中、一人だけ乗車がある。
川に沿って防雪シェルターのある道、どんどん雪深くなっていく。



途中、脇道に逸れると旧漆山駅、旧神岡鉄道の線路を自転車で走ることができるガッタンゴーのスタート地にもなっている。そこから坂道を上り、西漆山の集落を回る。そこでも乗客はなく国道へ戻った。

川向に工場が見え始めた。環境安全優先という標語が掲げられている。ここ神岡はかつて四大公害病といわれたイタイイタイ病の発端となった神岡鉱山の町だ。
神岡の市街ではぐるりと街中を回る。唯一の他の客を下ろすと町外れの神岡営業所に到着した。
飛騨市ではコミュニティバスも一般路線も関係なくゾーン運賃制を採用しており、猪谷駅も神岡地区扱いとなり200円というお得な運賃で利用することができた。


神岡営業所-Kamioka Office-(岐阜県飛騨市)

8.濃飛乗合自動車(神岡)
上宝神岡線
双六口行
飛騨230あ2723
神岡営業所→双六口(360円)
10時10分〜10時33分

またしても始発時点で客は自分だけ。双六口というところで、高山市のコミュニティバスのるマイカーに接続する、と思ったらこのバスがそのまま平湯まで行くと運転手さんは教えてくれた。
市街の経路は先ほどのバスとほぼ同じだが、道の駅や市の支庁舎に入らないなど少しだけ違う。
終点の双六口は飛騨市と高山市の境の高山側にあるようで、飛騨市はゾーン運賃制だが双六口がコールされると運賃が跳ね上がった。のらマイカーは100円だからここだけ低減前の運賃となるようだ。


双六口は市境というだけで退避型の路上バス停だった。ここで一度運賃を精算する。
しかしここでトラブル。運賃箱が動かず300円払ったところで残りの60円分の両替ができなくなってしまった。

結局、運転手さんの財布で両替してもらい、60円を払った。
バスは行き先だけ変えて再び発車した。

9.のらマイカー(高山市/受託 濃飛乗合自動車)
上宝平湯温泉線
栃尾温泉経由平湯温泉行
飛騨230あ2723
双六口→平湯温泉(100円)
10時33分〜11時44分

高山市に入ったバスは国道を外れ、旧上宝村の中心部を一周する。そこそこ大きな集落になっている。旧村役場の上宝支所、そして国道に戻ってから合わせて3人ほど乗客があった。







のらマイカーとして一定の市内利用はあるようだ。双六口までは実質営業所からの送り込みなのだろう。
しばらく走ると栃尾温泉、新平湯温泉、と温泉名のバス停が増えていき、福地温泉では温泉街に入る。そして、平湯の入口のガーデンホテル焼岳で皆降りてしまった。日帰り入浴か、従業員の方なのか、ただ猪谷からが予想以上に寂しかったため、生活利用があって少し安心する。 



平湯温泉街に入り、坂を登り切った先が新宿などからのバスも発着し、新穂高岳への分岐点でもある平湯温泉バスターミナルだった。



平湯温泉-Hirayu Hot Spring-(岐阜県高山市)

日帰り入浴ができたら嬉しかったが、時間もあまりなく、案内もガーデンホテル焼岳のものしか見られなかったため、バスターミナルにある足湯を利用した。



温度が高く、成分の濃そうで10分ほどでかな。温まることができた。




昼食は飛騨牛のしゃぶしゃぶ焼き。高山市の消費促進策の助成金で半分以下の値段で飛騨牛を味わうことができた。
油が甘くてとても美味しい肉だった。

10.アルピコ交通
松本高山線
特急松本バスターミナル行
松本200か1188
平湯温泉→松本バスターミナル(2700円)
12時55分〜14時23分

本日ラストは高山と松本を結ぶ特急バス。濃飛バスとアルピコ交通の共同運行だが、乗るのはアルピコ交通の便だ。新しい観光タイプのバスだ。登山客が多く、半分ほどは窓側が埋まってる程度乗っている。


平湯温泉ではトイレ休憩となるため、しばらくの停車だ。
バスはコンセントとフリーWi-Fi完備だが、電気は止められていた。高速バスでのみ使うのかもしれない。ただ距離の割にいい値段するし、登山客の利用が多いので電気を開放してもいいのかな、とも思う。
バスは発車してまもなく料金所を通り、安房トンネルに入る。トンネルは中部縦貫自動車道の一部として長野五輪にあわせて開通した。いずれは高速道路に組み込まれる予定だが、最難所の安房峠部分以外、松本〜高山間は事業化すらされていない。
トンネルを抜けると中の湯バス停に着く。ここは下り坂の途中の路上のバス停だが、数台のタクシーと旅館の送迎バスが来ており、10人以上の乗車があった。このバスに合わせて旧道上の中の湯温泉から送迎するのであろう。
2人席をほぼ1人ずつ埋める格好で松本を目指す。




途中、いくつものトンネルとダムをきついカーブと急な坂道で通過していく。
今日はずっと川とダムを見ながら進んできたが、ダムの水の段差を見ると人類の土木技術の高さを感じる。




ダム周辺の集落の中でも比較的大きな稲核を抜けるとだんだん平地になる。
山道が終わるとまもなく新島々駅だ。駅の向かいにアルピコ交通の車庫があり、上高地方面の玄関口になっている。
そこからは一部区間災害運休中の松本電鉄と並走しまもなく松本市街地に入る。
1時間半の乗車だが、車両のグレードが高く景色も変化に富んで飽きがこない路線だった。



今回は松本バスターミナルで終わり。
さらに東の旅行も是非ご覧ください。

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