こちらの続きです。


4.南アルプス市
広河原行
山梨200あま37
北沢峠→広河原(1000円)
13時30分→13時55分


自分は14番なので1号車に案内される。前から埋まっていったので一番後ろに座った。最前列が無理なら後ろ向きで2号車を撮ろうと思ったのだ。








バスは悪路を若干の下りで進む。北沢峠が最高地点なのかだんだんに高度が下がって行く。道も舗装路に戻る。前回のバスが長かったから今度はあっという間だった。戸台大橋のようなゲートを過ぎるとまもなく広河原だった。






広河原-Hirogawara-(山梨県南アルプス市)

広河原では山梨交通のバスが2台とハイエースのジャンボタクシーが数台待機していた。2台のバスは前のバスは甲府行きと行き先を出したワンステップバス、後ろのバスは行き先を山梨交通とだけ出した古めのバスだった。まずはチケットを買ってくださいとアナウンスがあったので、真新しい広河原ロッジの建物でチケットを買う。チケットは荷物料100円込みで2050円だ。



バスに向かって行くと前のバスはほぼ満席のようで後ろのバスに乗ることができた。
発車直前に甲府から下り便がやってきたが、折り返しの奈良田行きになるようだった。ちなみに奈良田からは早川町営バスに乗り継ぐことができ、身延駅へ、身延駅から身延町営バスで山梨交通鰍沢営業所、そして山梨交通で甲府駅へ向かうルートも可能だ。

5.山梨交通(敷島)
芦安駐車場経由甲府駅行
山梨22あ1277
広河原→甲府駅バスターミナル(1950円+マイカー規制協力金100円)
14時00分〜15時55分


座席は7割くらい埋まって発車する。このバス、女性の車掌さんが乗務する。運転手さんはこの路線にまだ慣れていないようで「怖い怖い」と深呼吸をしながら進む。猿が道を横切ると「サルだー!」と叫んだり、片輪が段差を通ると「うわー!」と叫ぶなど面白い。しかし腕は確かでバスでもギリギリの道を進んで行く。








この林道は夜叉神峠登山口まではマイカー規制を敷いているが、ジャンボタクシーが多数運行されているから1号車から情報をもらいながら車掌さんのアドバイスで行き違う。



1時間10分程で芦安駐車場に到着する。ここで途中下車が可能なようで、マイカー客だけでなく温泉に寄って次の便で帰る人が降りて行く。そこから林道に戻る道は急な上り坂。古いバスで馬力が足りないようで、ベタ踏みでも人の早歩きくらい。運転手さんによると一度止まるとまた坂の下までバックしなければならないとのことで、対向車が来ないようにと祈りながら登って行く。そして丁字路で優先車線の車に譲ってもらい、林道に復帰した。







芦安駐車場を過ぎるとヘアピンカーブで下る。下りきると2車線道路になり、対向車と行き違えるようになる。温泉旅館がぽつりぽつりと出てくると砂利採石場を横目に走る。そして集落が見えてくると芦安の中心地だ。かつてはここまで甲府駅からの路線があったが、数年前に御勅使(みだい)以西で廃止されてしまい、コミュニティバスに移管されてしまった。川沿いに下っていくと集落が続くようになってきた。そうしてここまで走ってきたアルプス街道を曲がったすぐのところが山梨交通の甲府方面から芦安方面の最西点、御勅使だった。新しめの転回場があった。




そこからはひたすらまっすぐ東へ進む。八田、六科(むじな)は新宿へ向かう高速バスが出ている。かつての広河原線は六科、竜王新町に停車して、そのまま美術館通りを直進して貢川に停車して甲府駅へ向かっていたが、これらの停留所に停める必要性も低く、竜王での高速バスへのアスセスを考えてか、竜王駐車場(竜王駅近く)を経由して中央線の北側周りで甲府駅へ向かうようになった。美術館通りは甲府市内でも有数の渋滞スポットだから多少遠回りでも実質の所要時間短縮に繋がっているのではないだろうか。



竜王駐車場はスーパーマーケットのオギノ竜王店の駐車場のすぐ隣だった。自分の車では下車客はいなかったが、1号車で降車があるようで、それを待って出発する。横ではJR東海バスの名古屋ライナーが待機していた。名古屋ライナーは竜王からの乗車はなかったようだ。こちらも向こうも次は甲府駅まで無停車だから同じ経路だろう。JRバスはすぐ後ろをついてきたが、途中で抜かしていってしまった。
中央線をアンダーパスし、左折するとまもなく甲府駅だ。悪路の中2時間の運転、そして立ちっぱなし2時間の車掌さん、お疲れ様でした。
きっぷは到着前に回収されて、甲府駅バスターミナルでは前後のドアが開け放たれた。