最近夜はめっきり涼しく薄ら寒くなってきまして、猫が毛布の上に乗って寝るようになってきました。
なんか猫飼ってると季節の変化をひしひし感じます。ヘソ天で寝だしたら「ああ、夏が近いなあ」とか。膝にやたら乗りたがるようになったら冬が近いなとか。
話は変わりますが、久しぶりに帽子を作りました。いつも作ってる人民帽とワークキャップの融合です。
というのもワタクシ、人民帽をファッションに取り入れているロックなアーティストたちが大好きなのです。
見た目が好きなだけで特にそのテの主義や主張はありません。
以前は友人が中国で買ってきてくれた人民帽をかぶってたんですが、ボロボロになってしまったので一念発起し、その帽子を解体して型紙を作り、自分で作ってみることにしたのでした。かなりたくさんの失敗作を生み出しつつもやっと納得のいく形にたどり着きました。山ほど作ったので部屋は人民帽まみれです。
最近作っているのがこのタイプで、形は基本的に人民帽をベースにしていますが、ツバ部分を少し大きめで幅広にし、ステッチをたくさん入れてアメリカンなワークキャップっぽさを取り入れております。トラディショナルな人民帽はもう少し帽体が小ぶりで浅く、つばは小さめなイメージですので、こうすると結構雰囲気が変わります。
まあもはや人民帽ではないですね。
人民帽の構造自体はマリンキャップやバイカーキャップのつくりとほとんど変わりません。
今回のようにデニムで作るとより人民棒っぽさは薄れ、白い糸を使ったのでかなりワーク感が強いです。
今回使用したデニムは少し薄手のものでしたので裏地をつけておきました。デニムは被ってるとクタクタになってくるのでこうしておくと安心かもしれませんな。裏地は細かいチェック柄にしてみました。
そして長いことたくさんの人民棒を生産してきた俺のこだわりポイントがこのサイズ調整ベルトです。
この手の形の帽子で後ろにサイズベルト付きってなかなかないと思うのです。内側に紐が通してあって、そこを結んだり緩めたりすることでサイズ調整できるようにしてあるタイプのものはよく見かけますが。
実はこの構造、近所のスーパーの店員さんが被ってるベレー帽を見て思いつきました。
ほんとどこにアイデアが転がってるかわかりませんので、常にものづくりアンテナはビンビンにブッ立てておかねばなりません。
つばが少し大きいのでこんな感じでかなりワークキャップ感があります。
星のバッジつけてもかっこいいかもしれん。
この帽子、つばの内部にアルミ線を通してあるので自由につばの形を変えられます。こんな感じでつばを上向きに曲げればさらにアメリカンワークスタイルの雰囲気も醸し出すことができます。
久しぶりに帽子作ったら楽しかったんで思わず記事にしてしまいました。
しかし画像を見返すとこれはもはや人民帽でもなんでもないですな。でもまあ、こういう独自の進化というかアレンジが効いてくるのがものを作っていて楽しいことの一つですね。
それでは。