とある習字教室の先生が仰っていました。
「字を書く時に、その字をどのように書けば整って見えるのか、言葉で説明できますか?」

おぉ………⤵️⤵️
出来ん……

結局、整った美しい字は、どれだけその形を自分が脳内に記憶できているかによるのだろう、と思います。

でも、常用漢字だけでも2136文字…
(前にも同じような事を書いていた気がする…進歩していないって事か⤵️)
それと、鵜呑みには出来ませんが、ネット情報だと漢字は万単位で存在するそうです。

全部覚えないと駄目なのか…
気が遠くなる……

例えば、さんずいを単独で整って書けたとして。
同じく「毎」を、整って書けたとして。
でも、それらを「海」にした時に、バランスが悪いと、あれ??となるわけで。
漢字を構成しているパーツだけではなくて、組み合わせた時の美しさの配置も覚えないといけません。
そう考えると、覚えなければいけない事が天文学的な数字になりそうな気がする………


先生方に聞いてみたいと思っていた事があります。
「先生方は、漢字の美しい形を2000文字以上、全て記憶していらっしゃるのですか??」

行書や草書や仮名も合わせたら大変な数になります。
やはり全部覚えていらっしゃるのかなぁ、いやそれって人間の限界を超えてないか…?でもそうなのかも!?😨と勝手に想像していたのですが。

もう、そうとしか考えられなくなりました。
私も、とにかく暗記せねば。
暗記に暗記を重ねるしかない!!
どうにか、手っ取り早くこの膨大な数の漢字を覚えられる方法は無いのか…!


ここは書籍の力を借ります!
購入したのは、
赤松久美子先生「美しく書くための21のポイント」

購入前に思ったのが、「きっとこのポイントを押さえれば、一文字だけではなくいくつかの字に応用出来るに違いない!一文字ずつ丸暗記する数が少し減るかも?」

そういえば私って、字のポイントとか、書きながらそんなこと考えていなかったなぁ、と思いながら読み進めていきますと、、(イラストが可愛くて癒される💕)

なるほど!!!!!!😲✨

字を練習する時、今まではお手本そっくりに書こうとはしていたけれど、そのお手本の、「どこがどうなっているから美しく見えるのか」までは細かく意識していませんでした。

「よしそっくりに書けた。
そしてお手本を見ないでも書けた。
じゃ、次の字をやろう」
という感じ。

すると何日か空けて同じ字を書いた時に、記憶が定着していない事があるのです。
「あれ、この前上手く書けたはずなのに??」
そして焦る。
時間もかかる。

お手本無しでたまたま上手く書けた時も、今までどうして書けたのかが分かりませんでしたが(以前ブログにもそんな事を書いたと思います)、ようやっと理由が分かりました!
それは、美しく見える字のポイントに、私が書いた字がたまたま当てはまっていたから。
偶然、上手く書けていたに過ぎない。
練習すれば上手く書ける回数は増えていきますが、それでも上手くいったりそうでなかったりと、ムラがあるし効率が悪過ぎる。


赤松先生の本は、ただ美しい字が並んでいるという訳では無くて、どのポイントを押さえて、どうやって書いたら美しく見えるのかが、きちんと言葉で説明してあります。
なので、その説明に基づいて書けば、何度でも整った同じ字が書けます。
そして、他の似た字にも応用が利きます!!

求めていたのはこれじゃーーーーーーー!!!😆✨


そして、目から鱗がぼろっっっぼろと落ちていったのが、本の所々にある付録を読んだ時です。

ここまで、ここまで、ここっまで(どれだけ💧)、細かく分析して書かないと、字って整わないんだ!

さすが、ミリ単位で御自身の字を修正されてきた赤松先生…

本を見て書きながら、
なるほど、あぁ〜なるほど!こうなっていたのか!!おぉ〜〜書けた!!!✨の連続。

もう「へん」は完璧です👍️(知識だけ😅手は思ったように動かない時があります💧)
ポイントを押さえると、記憶に残りやすい気がします。
特に、私が毎回練習で書く度に、この部首が入っている字は上手く書ける時とそうでない時の差が激しいなぁと思っていたものがいくつかあったのですが、その書き方についても説明されており、下手な理由がクリアになった時には飛び上がるぐらい嬉しくて、

…色々と詳しく書きたいけれど、内容を公開してはいけませんよね😣💦💦

購入して良かった、と思いました。
何より沢山の字に応用できるのが嬉しいです。
もちろん、自分の字全体の細かい部分を自分で修正する作業は必要ですが(へんとつくりの位置関係とか)、それでもポイントを理屈で知っているかそうでないかだけで、作業量がだいぶ違います。



とても整った美しい、そして柔らかく優しい雰囲気の字をお書きになる赤松先生。
今まで見たことのない字でした。
最初に作品を拝見した時には、私の感性だと作品全体があまりにも完璧過ぎて、正直怖いぐらいでした(←誤解されそうな言い方ですが、凄いという意味です💦)。
優しい字の中にも凄味を感じ、一気に心を掴まれました。
字を書く時はいつも「一体、赤松先生だったらどんな風に書くんだろう?」という事ばかり考えてしまいます。

特に先生の「賞状」が好きです。
こんな優しい文字で書かれた賞状を頂けたら、「頑張りましたね」と労われている気持ちになりそう😆
常に見える所に飾っちゃいます!


こんな風に書けたらいいなぁ、といつも思っています。