聖なる国と邪悪なる民草
今日は仕事でした。
とても疲れました。
矢張り病み上がりだからか力が入りません。
全身に気怠さが残っています。
そんな中お袋がまたしても食事を拒絶しました。
今回も私の説得は無視です。
お袋の言葉を借りれば良きが出来ないそうですが、全然そんな事は無く普通に呼吸していました。
そういう本人が訴える症状と実際の様子にかなり差が有ります。
これも病気が原因だと思います。
本当病気は色々な物を奪って行ってしまいます。
お袋はもう元には戻らないでしょう。
もうその口から南無阿弥陀仏も出ないと思います。
それも或る意味当然ですが。
何しろお袋を病気にしたのが寺だと言う事が一種信じられない事です。
寺って家族経営な部分が有るので、外からの眼が入って来ないのです。
お袋はその事で大変な眼に遭いました。
狭い世界でしか生きて来なかった人にお袋の感情を推し量る力が無かったのです。
結果お袋は完全に心を破壊されましたね。
その後一時持ち直しましたが、今度はあのブラック企業の蕎麦屋で酷い眼に遭いました。
そこは聞いていれば分かる程のブラック振りで、私ならば本社に告発文を送るレベルでヤバい所でした。
それでもお袋は我慢してしまったのです。
本当に酷い職場だったと思います。
簡単に言うとお袋は苛めに遭ったのです。
嫌な性格の社員や調理担当の奴が中心になってお袋を精神的に痛め付けて行きました。
もうただそれだけでお袋がどれだけ酷い眼に遭ったかが分かります。
職場に味方が殆どいなかったのです。
後に私がその職場にお袋の病気の事を伝えに行った所、店長が出て来て自分でも部下達をコントロール出来ない面が有ると認めました。
しかしその店長からも謝罪の言葉は出ませんでしたね。
まあその程度の職場だったのです。
ふざけた話だと思います。
その二つのブラックな職場の為にお袋は病気になりました。
本当に酷い事だと思うのはどちらも自分達の非を認めない事です。
こちらが訴えれば勝てるのではないかと思うような事になっていますが、今のお袋はそのどちらにももう関わりたくないと言うのです。
だとしてもせめて謝罪の言葉の一つくらい欲しかったですね。
どちらの職場もお袋の事を酷い扱いして、それで役に立たなくなったら捨ててしまう非道な所だったと今思えば言えます。
特に寺ですよ。
そんな事で本当に良いのでしょうか。
寺なので、そういうブラックな職場を作り上げた住職はじめ寺族の人は門徒さんから先生だ何だと崇め立てられるでしょうが、その正体がブラック企業の長だと知ればそれでも付いて行こうと思うのでしょうかね。
今はその事がヴェールに包まれていますが、それが明らかになった時の門徒さんはじめ関係者の態度がどうなるのかが正直気になります。
それでもまだあそこの寺に付いて行こうとするのでしょうか。
でも寺ってそういう所が多かれ少なかれ有るのかもしれません。
今まで様々な寺を見て来ましたが何かしら問題を抱えている所ばかりでした。
仮に住職がまともだとしても、働いている法務員が酷いなんて事も有りましたからね。
矢張り寺は一種の伏魔殿なのです。
ブラックの極みだと思います。
思えば私が寺で働いていた時も、月給三万円で良くやっていたと思います。
住職は色々な事に理解が無かったですしね。
私はもう寺にはそこまで期待していません。
嘗ては何処かの寺に入る事も考えていましたが、今は寺の汚い部分を知ってしまったのでそういう気持ちにはなれません。
少なくとも最初にお袋の心を破壊したのは寺なのです。
結構有名な寺でしてね。
かなり大きい規模の寺なのですが、そこでもあんな酷い状態なのです。
私が働いていた熊本の寺は門徒さんこそ優しいものの、住職が曲者でして、結構色々酷い眼に遭っています。
それでもかなりマシな方だとは思いますが。
寺の人間は先生先生と慕われて天狗になっているんだと思うのです。
それは一つ有るかと思います。
でも私に言わせればただの人間でしか有りません。
別にそんな特別な力を持っている訳では無く、単なる門徒の代表でしか無いのです。
そこで勘違いしてしまうから、色々と問題が生じて来る訳です。
下らない血族の争いとかも有ります。
私もそれに巻き込まれ掛けた事が有ります。
そういう寺の俗的な部分が私は嫌で嫌で仕方が無いのです。
しかし寺はそういう事に関してメスが入りにくいです。
それも問題だと思います。
一体何処に告発したら良いのか分かりません。
本山にまで持ち掛けた所できっと機能しないだろうなと思います。
或る意味そういう物だから諦めろと言われそうです。
でも蕎麦屋に関しては、そういうコンプライアンス委員会みたいなのが有ったと思います。
何しろお袋が働いていたのはチェーン店だったので。
本当に酷い事沢山有ったようです。
パワハラやモラハラは当たり前の世界だったので、私は早めにそんな所辞めてしまえと言っていたんです。
それでもお袋も意地になって働いてそれで精神を壊してしまいました。
で、そこの蕎麦屋の一番気に入らない事は傷病手当金が降りなかった事です。
その前に首を切ったのです。
傷病手当金って何日か休みを取らないと受けられないんですってね。
それを生じさせる前に首を切ったので、傷病手当金が発生する事が有り得ないと言われました。
これって酷い話では無いですか。
もう考えただけでむかむかっとします。
お袋の人生は無茶苦茶です。
今や食事を取る事すら拒絶する程弱ってしまう日も出て来ました。
これがまだ続くようならば再入院ですね。
私としてはそれは避けたいのですが無理が有ります。
この家で暮らす以上食事はしっかりと摂取して貰わないと困ります。
それが出来なければ家にいる意味が無いです。
取り敢えず今回は様子見にします。
明日どうなるかを見て少し病院のソーシャルワーカーと相談します。
取り敢えず私は疲れました。
もうへとへとです。
ゆっくり休みたいですね。
一日一善。
明日をバーンと信じましょ。
ドロン。