戦場に走る衝撃 | Q1999=Q-IIIの奮闘記

戦場に走る衝撃

 今日は東京に帰って来ました。

 しかし今回大して収穫が無かった。

 親父の家がボロボロで有る事と、それとは別に異常なまでのコレクションの数々で、もう何とも言えなくなりました。

 そしてお袋や私の事よりも自分のコレクター活動を優先するそうです。

 何かそれもふざけんなって話ですが、幾ら言っても意味は無かったです。

 こんな物なのでしょうか。

 私としては空しかったです。

 アスペルガーってそんな物なのでしょうか。

 何か本当、旅費だけが掛かった感じです。

 ですが一応家のローンが終わったら少し援助を考えるかもしれないとの事でした。

 ローン支払いが何時まで掛かるか分かりませんが、しかしそれでも一応それはお願いして置きました。

 このままでは私もお袋も共倒れになってしまうとは言いましたが、きっとそんなのは知った事では無いのでしょう。

 益々良い気分はしないです。

 取り敢えず疲れました。

 まあ殴られなかっただけマシか。

 そういう衝突は無かったです。

 ただただ悲しい事が多かった。

 それにしてもあのコレクションどうなってしまうのでしょう。

 もうリビングルームが寛げる場では無くなっています。

 地震が起きたら一発でアウトでしょうね。

 それだけの量が山積みになっていました。

 そんな金が有ればこちらに回して欲しいですが、きっとそういう事を言われるのも嫌なのでしょう。

 私達の事はコレクションの次に回されてしまったと言う事ですね。

 非情に悲しいです。

 でもそれが事実なのです。

 これは粛々と受け止めて行くしかないでしょう。

 何とかお袋と二人でやって行くしかないようです。

 後は本当に家のローンが終わったら援助してくれるのでしょうか。

 元々妹の学費が無くなったら援助してくれるとお袋と約束をしていたはずです。

 それもしていないので信頼出来ません。

 結局私の追及を逃れる為にそう言っただけだと思います。

 しかも、ちゃんとした契約書も書いてくれませんでした。

 だからきっといざとなったら逃げる気なのでしょうね。

 東京の家に有るコレクションもこれでは関西に移せません。

 移す場所がもう無いです。

 本当親父は何考えているのでしょう。

 どうした物でしょうか。

 何と言いますか、かなり空しかったですね今回の訪問は。

 結局何も解決しませんでした。

 お袋が益々ダウンしますよ。

 希望有る返答は無かったです。

 それを少しでも良いので獲得したかったですが、私の力では叶いませんでした。

 結局お袋の言う通りになりました。

 言うだけ無駄だと。

 辛いですね、本当に。

 これが実の親子で無ければまだ割り切れて考えられたのでしょうが、そういう風には行きませんのが実の血を継ぐ者の定めでも有ります。

 正直もうしんどいです。

 ただ、言葉だけの物かもしれませんが、親父が妹の死に思う所が有ると言うのが一つ大きな変化だなと思いました。

 まあ亡くなった妹は親父に懐いていましたからね。

 それを失うという事はそれなりに心に傷を負う事だったのでしょう。

 そこに少し安心したと言いますか、まだ人の血が通っている可能性が有るという事です。

 しかしそれなのに私達の事は無視なんですね。

 何と言いますか、そういう風に仕分けているのかと思いました。

 はっきり言って、これで私やお袋が死んだら同じように傷付いてくれるのかしら。

 それが正直分かりません。

 まあ失敗作の私なんか悲しむ価値もないと思われるのがオチでしょうか。

 お袋に関してはもう愛の欠片も無いのかもしれません。

 それって凄く悲しい話ですよ。

 一応夫婦なんだから何かしらの情を持っていて欲しかったです。

 それは私の一方的な願いなのですが、もうちょっと色々とお袋の事を気に掛けるくらいはして欲しいです。

 完全に無視は酷いと思います。

 それを言ってももう仕方が無い域にまで来ていますが、どうしたらそれを改善出来るか分かりません。

 何とかして親父の意識を変える事を願って来ましたが、それは叶わなかったですね。

 残念ですよ、本当に。

 多分親父はもう独りで生きて行く事を決めているんだと思います。

 お袋の事なんかどうでも良いのでしょう。

 どれだけこちらが情に訴えても全く意味を為しませんでした。

 一体何故そんな関係なのにまだ夫婦でいるのでしょうか。

 それも私には理解出来ませんが、きっと慰謝料云々で揉めるのが嫌だとかそういう理由なのではないかと想像出来ますね。

 何と言いますか、そんな事で良いのでしょうか。

 どうにかして、それを意識を変えたいのですが、多分そういう事が考えられない一種の病気のような物なのでしょう。

 それがアスペルガーの特徴なのかもしれません。

 私はそこまでアスペルガーに詳しい訳では無いですが、自分の描いたルートから外れた者には一種全く興味を失ってしまうのでしょうね。

 何だか冷たいなと思いますが、そういう物なのです。

 思えば他のアスペルガーの家族の方も同じような苦しみと戦っています。

 決して頭が悪い訳では無いのが質悪いです。

 頭脳勝負では勝ち目が無いのですからね。

 しかし情の面ではかなり酷い物になっています。

 それを思うに、お袋の事ももう全く興味が無い域に達している気がします。

 今回の帰省では、何も得る物は無かったかもしれません。

 それをお袋やソーシャルワーカーに報告しないと行けません。

 正直に言うとそれもそれで憂鬱ですね。

 このまま、親父の事を期待する方が間違いなのでしょう。

 お袋を生活保護に入れると言っても何も反応は無かったしな。

 まあ親父の言葉を信じるのならば、家のローンが終わったら援助してくれるようです。

 お袋にはそう説明して置きます。

 でも過度に期待しない方が良いでしょう。

 何か疲れました。

 明日仕事か。

 頑張ります。

 一日一善。

 明日をバーンと信じましょ。

 ドロン。