記憶を頼りに駆け抜けろ

　今日もお休みでした。

　生活相談施設に行きました。

　色々ぶちまけ過ぎたかなと少し後悔しています。

　でもスタッフの方はただただ静かに話を聞いて下さいました。

　特にアドバイスとか受けませんでしたが、聞く姿勢を見せて頂いただけで私は満足です。

　多分、同じ事を就労支援施設にしたら怒られるのでしょうね。

　それが無いだけでも安心して話せます。

　勿論何か解決策が見出された訳では無いです。

　それは生活相談施設の方も少し時間が掛かるとの事でした。

　でも先ず私の話を聞こうとしてくれるだけで大違いです。

　そんな生活相談施設ですが、お袋も通わすべきか迷っています。

　先ずドクターの診察にすらろくに生きたがらないお袋が、生活相談施設にも行こうと言うのはかなり高いハードルで有る事は認めざるを得ません。

　以前は訪問看護を切る条件として生活相談施設を利用する事を求めていました。

　でも現に訪問看護を受け入れている状態なので、そういう駆け引きの仕方が通じるはずは無いです。

　それに生活相談施設が少し遠くに有るのも問題ですね。

　そこに行くまでのバイタリティーが今のお袋には大きく欠如しているのです。

　かと言って少なくとも平日にお袋を生活相談施設まで送って行く事は出来ません。

　難しい所ですね。

　今日もお袋は絶不調のようですし、無理はさせても仕方が無いです。

　お袋、どうしたら良いのでしょうか。

　退院してから弱って行くばかりです。

　今日は食事を取りましたが、それすら拒否する場面も見られるようになりました。

　入院中は午後になればだいぶ元気になると本人も言っていましたが、今はそんな事があまり感じられなくなっています。

　お袋は入院する事がもう嫌なようですが、このままではその思いが逆に邪魔になります。

　寧ろ入院していた頃の方が落ち着いていました。

　まあ或る意味当然なのですがね。

　入院しても落ち着かなかったり病状の悪化が見られてしまえば何の為の入院か分からなくなりますから、さすがにそこまではケアして貰えないはずが無いのです。

　しかしお袋は、このまま家にいる事が正解なのかが分かりません。

　本人はただただしんどいとだけ言っております。

　そして勝手になのですが、しんどさの原因は精神的な問題では無く身体的な問題から来ていると言うのです。

　でもそれも根拠が薄い物です。

　勝手にそう言っているだけなのです。

　私はお袋の発言には常にしっかりとした根拠が無い事が問題だと言い続けています。

　一応病院で精密検査を受けているのです。

　それなのに、身体的に何か大きな問題が有るなんてそんな事は有り得るはずが有りません。

　何か一個気になるとそれが凄く大きな問題か何かのように行ってしまう癖が有りますね。

　例えば少し息切れすると肺がもう死んでいるとか言うんです。

　でもお袋の言う事を聞いていると、そんな事は有り得ないと分かります。

　本当に肺が死んでいたら、当然のように普段から呼吸に障害が出ると思うのです。

　それを簡単に重症化したかのように言うのは違うと思います。

　今のお袋はまさにそういう状態です。

　自分で何となく勝手に病気をでっち上げ、それで大騒ぎをしています。

　余計な一言を言えばそれでまるで命が奪われるかのように周囲に色々言いまくってしまいますし、特に伯母がそれで一々本気になって、お袋を助けようと動くのですが、そもそもお袋の言っている事に何の根拠も無いので動きようが無いのです。

　伯母が一番お袋の事を思ってくれていると思いますが、その伯母も自身の癌で大変な事になっていてあまり負荷を掛けたく無いのが私としては本音で有ります。

　でもお袋は何と言いますか、そんなの関係無いようです。

　時折伯母に変なメールを送っているそうです。

　伯母はそれを怒る事は無いですが、逆に心配になってしまうそうです。

　まあそれはそうですよね、かなり大仰に書かれたメールなので。

　伯母は無茶苦茶優しいですよ。

　多分お袋には散々な目に遭わされて来ましたが、それでも一番お袋の事を心配して下さっています。

　私も幼い頃から可愛がって貰いました。

　今や伯母に対し恩知らずの一家になってしまいましたが、出来る事はしっかり恩返しして行きたいと思っています。

　伯父も矢張り私の援助をして下さいました。

　これは本当に嬉しい事です。

　伯父に対してもとても義を尽くしているとは私も言えませんが、それでも見捨てないでくれています。

　本当に幾ら感謝してもし尽せないです。

　特に我が家は親父が本当に機能していないので今回の入院時には伯父の力をかなり借りました。

　伯父は嫌な顔一つせずにそれを受けて下さいました。

　本当に感謝しています。

　どう恩を返して行けば良いか分かりません。

　伯父がいなかったら多分今頃路頭に迷っていた事でしょう。

　と言うか親父ですよね、一体何をやっているのでしょうか。

　親父がしっかり機能すればこんな事にはならなかったという面が強いです。

　一体親父は何をやっているのでしょう。

　まだコレクター活動をしているのかな。

　そう、家単位で見れば私はそこまで貧乏では無いはずなのです。

　でも親父が家族の為に金を使う主義の人間では無く、稼いだ金を全て自分のコレクター活動に第一に使おうとしているのが問題なのです。

　今回だって親父には入院費を出すだけの余裕が無かったはずが有りません。

　しかしそれでもそれをしなかったと言う事が問題なのです。

　祖母が良く親父の事を血も涙もないと言っていましたがそれに近いかもしれません。

　多分土下座をしたとしても完全に援助はしてくれないでしょう。

　そういう未来が見えてしまいます。

　でも親父にお袋はかなり尽くしたと思っています。

　昔から家の中心は親父でしたし、お袋はそれを懸命に支えていました。

　それなのにこの仕打ちは無いと思います。

　親父は何が不満なのでしょうか。

　矢張り自分のペースを乱される事かな。

　アスペルガーの特徴の一つだと言えますね。

　でもそれならば家庭なんか持つなよなと思います。

　家族を持つという事はイレギュラー対応を常に求められるという事と等しいと思うのです。

　それが私は親父も覚悟が出来ていなかった面だと思います。

　そして多分親父は子ども達に自分の跡を継ぐ者が現れなかった事も気に食わないのだと思います。

　私は生れて来る家を間違えたなと常々思っています。

　せめてもっと普通の家庭に生まれたかったです。

　親は選べませんからね。

　若しも選べたならばアスペルガーの親は御免です。

　色々問題が有る言い方だとは分かっています。

　でも親がアスペルガーの場合要らない苦労を背負い込んでしまいます。

　例えば親父がそれで私に謝って来たとかならばまだ可愛さが有りますがそういう事も無く王様のように踏ん反り返っているのが大問題なのです。

　結局親父にとって家族とは何だったのでしょうか。

　それは永遠の謎ですね。

　今日が生活相談施設でしっかり吐き出せて気分が良いです。

　矢張り思う所を言語化するって大きいです。

　自分が思いもよらない事でそんな事を考えていたのかと改めて知らされます。

　また来月予約を入れました。

　生活相談施設が私の支えになっています。

　このままこの関係が続くと良いなと思います。

　明日は仕事です。

　うーん、憂鬱ですね。

　一日一善。

　明日をバーンと信じましょ。

　ドロン。