忸怩たる思いで彼は形だけの謝罪を選んだ | Q1999=Q-IIIの奮闘記

忸怩たる思いで彼は形だけの謝罪を選んだ

 今日は仕事でした。

 週の初日から言うのも何ですが、かなり消耗しました。

 疲れましたね。

 それでも私の体調を気に掛けてくれる存在が三名程出来た事は素直に嬉しいです。

 これまではそういう存在が殆どいなかったですからね。

 そのお陰でシュレッダーが仕事から消えましたし。

 色々やっと聞く耳を持ってくれるようになったという事です。

 担当が変わっただけでここまで変わるんですね。

 少なくとも就労支援施設にべったりでは無くなりました。

 私の話も聞いてくれるようになりました。

 これは非常に大きいです。

 今までは有り得ない事ですからね。

 まあ正直に言えばこれまでが酷過ぎたのですが。

 就労支援施設が全然私の話を聞いてくれず、いやもっと言ってしまえばドクターの見解すら無視する始末。

 あの人達口ではドクターの意見が第一だとか言っていますがそんな事これっぽっちも思っていませんよ。

 本当に酷い奴等だと思います。

 それにしても、あそこに頼り続けないと行けないのが本当にしんどいです。

 もっと当事者に寄り添ってくれる所は無いのでしょうか。

 矢張り一ヵ所だけに固まるのが良くないんでは無いでしょうか。

 もう数ヵ所就労支援施設が出来上がれば、私達も選択肢が広がります。

 是非そう動いて貰いたいですね。

 今の所そういう動きは一切無いです。

 他の地域ではどうなっているのでしょうか。

 それも気になります。

 矢張り皆一ヵ所の就労支援施設を頼って行くのでしょうか。

 私の知る限りですが、世田谷区は違うんですよね。

 一体私の地域と何が違うのでしょう。

 単純に世田谷の方が支援のレベルが高いという事です。

 私の住むエリアはそこまでに至っていません。

 その差が大きいと言えます。

 まあね、障害者福祉って中々進まないんです。

 最近やっと騒がれ出したなあという印象です。

 特に精神障害者はまだまだ扱いが酷い物です。

 未だに私達を何か危険人物か何かのように一括りにする方が多いですからね。

 勿論中にはヤバい奴がいる事は否定しません。

 でも多くの精神障害者は穏やかに暮らす事が出来ます。

 寧ろ穏やか過ぎるのです。

 皆マイナス思考に囚われて自分は駄目だと思い込んでいます。

 良く誤解を受けるのは知的障害者のように肉体的には元気なんだろという意見ですが、それも多分違うと思います。

 少なくとも私もお袋も薬の影響で体力がボロボロになっています。

 それが情けないのですが、でも事実として受け止めるしか無いですよね。

 多分飲んでいる薬にも理由が有ると思います。

 ただ、まあ暴れる精神障害者は一定数はいます。

 実際私が大嫌いだったヤギさんとか暴れるタイプでしたし、秋ちゃんだって結構エキセントリックな部分が無い訳では無いと言えるでしょう。

 ヤギさんは余程大事に大切に育てられたのか自分が少しでも否定されたり思ったように上手く行かないともうぶち切れてしまいます。

 彼は精神的にもう少し成長した方が良いと思いますよ。

 それは私からの一種のアドバイスとして受け取って貰いたいですね。

 秋ちゃんは時々壊れてしまいます。

 でも退院後は比較的大人しく過ごしていたと聞いています。

 入院中には結構ヤバい感じも出していました。

 でもそれは早く退院したいという思いの裏返しでしたね。

 入ってしまった病棟が良くなかったです。

 つまり私がいた病棟ですが、結構ヘビーな方が多くてですね、本来はもう少し軽い病状の患者の病棟も有ったのですが、そこが東日本大震災の被災者で埋まってしまいまして、結果或る程度軽い方でもうちの病棟に来ざるを得なかったのです。

 秋ちゃんもそれに巻き込まれた感が有ります。

 本来彼女の居るべき病棟はあそこでは無かったと思います。

 彼女にとってはあの病棟にいる事自体が既にストレスだったのだと思いますね。

 私はでも、そこでの出会いで色々変わりましたよ。

 ミキエさんとかマーさんとか色々な方に出会いました。

 でももう大半が死んでしまいましたね。

 今も生きている方は半分程に減ってしまいました。

 後、出来ればもう会いたくない方もいます。

 ヤギさんも本当はもう視界にも入れたくないのですが、彼とは外来の時間が被っているのか良く見掛けます。

 KG山もそこの病棟出身です。

 あいつも許せませんね、もう顔も見たくないです。

 後、ボブという通称の男がいたのですが、あいつにも会いたくないです。

 ボブは普段は大人しく礼儀正しいのですが、どういう理由でか知りませんが突然切れだすのです。

 感情のコントロールが出来ないタイプだと言えば分かり易いかもしれません。

 ボブは殺しても死なない人でしょう。

 兎に角手当たり次第色々な人に怒鳴り散らしていました。

 あれも病気の所為なのでしょうか。

 シンさんには会いたい思いが有りますが、会うとお金を要求されそうで怖いです。

 凄く親切で優しい方なのですが、方々から借金をしていてそれで集って来る事が有り得ます。

 実際私はシンさんに三千円毟り取られましたからね。

 それでも彼には入院生活の間散々世話になりました。

 黒ちゃんはどうなったんだろう。

 ちゃんとお母さんの所で大人しくしているかなあ。

 黒ちゃんは常に何かに怯えつつ生活していました。

 人に危害を加えられるどころか、逆にヤギさんとかに攻撃を受ける側でしたね。

 黒ちゃんの場合、優し過ぎるのが大きいです。

 ちょっと秋ちゃんと被る面が有ります。

 このように精神障害者と言っても十把一絡げに出来ないのです。

 本当に色々なタイプの方がいます。

 皆が皆他人に危害を加えるような存在では無いと思います。

 まあでも世間からは奇異の眼で見られるのでしょうね。

 だから一括りで、我々を危険人物のように扱うのは止めて貰いたいです。

 本当に色々な人がいますので。

 大体健常者にだってヤバい奴はいるでしょう。

 それと大差無いですって。

 精神障害を持っている事がイコールで危険だ、排除しろと言うのは乱暴です。

 付き合い方さえ工夫すれば少しはマシになる人もいますから。

 それが私からの願いです。

 会社も就労支援施設もそれを分かっているのでしょうか。

 そこは正直気になりますね。

 まあ分かっていたらこんな風にはならないか。

 でも会社側が対応を変えてくれた事は素直に感謝しています。

 本当に有難うございます。

 ただそれだけでも嬉しいです。

 取り敢えず、無理はしないで済みそうです。

 そこは本当に大きいですね。

 さて、明日も仕事です。

 気張り過ぎずにやります。

 それが一番ですよね。

 一日一善。

 明日をバーンと信じましょ。

 ドロン。