自分にとって、家族のあるべき姿を思い描いていた。


それは、両親と仲良く話をすることができ、

家族が自分の居場所だと思えるものだった。


幼少期はそれが叶っていて、幸せだった。


母親に叱られることも多かったが、

自分らしく振舞うことができていた。


思春期の頃、家族が大きく変わった。


自分は家族との接触を避けた。


変わってしまった家族を、

自分は受け入れることができなかった。


しかし、そんな自分の考えも両親は受け入れてくれていた。


本来なら、自分の考えを聞かれることはなく、

引越しや転校をさせられていたかもしれない。


部屋にこもって自分の時間を過ごすのでなく、

リビングに呼び出され、お小言を沢山言われていたかもしれない。


両親は、自分の意見に耳を貸さずに育てることもできたはずだ。


でも、自分の気持ちを優先して、

自分のしたいことをさせてもらった。


そのときの自分は、思い通りにできることが

当たり前だと感じていた。


大人になってから、

自分はしてはいけないことをしてしまった。


自分の欲求を満たすために、

バレなければ人を傷つけることをしていいだろう

と思ってしまった。


自分の行動を咎めるような人はいない、

と思っていた。


実際に咎められ、どんな考えがあっても、

人を傷つけることはしてはいけなかった。