50万円一点買い!?
こんにちは、よしまるです。
今日まで競馬を一ヶ月以上ガマンすることができています。奇跡的なことです。今日もギャンブルの欲望と戦いながら、この文章を綴っています。
わたしがギャンブル依存症患者になったのは、1997年のことです。皐月賞という競馬の大レースで大勝ちしたことがきっかけでした。さらに、日本ダービーというGⅠレースでも爆勝ちして、競馬の沼にハマっていきました。その辺のことは、以前のブログを見ていただければご理解いただけると思います。
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そんなわたしが最も大きな金額を賭けたレース……それは、1998年11月29日に東京競馬場で開催されたGⅠレース「ジャパンカップ」でした。
その日のわたしの所持金は50万円。なんで50万円だったのかというと、当時、消費者金融の一人あたりの貸出上限が50万円だったんです。グレーゾーン金利が違法であるという最高裁の判決が出る前の借金なので、消費者金融各社の金利は29.2％。元金が50万円なら、金利だけで年間15万円以上。それだけ返しても元金は一向に減らないという……今から考えると恐ろしい金利でお金を借りました。
97年から競馬にドハマりしたわたしは、98年の秋を迎えるころにはすっかり貯金も使い果たし、借金を重ねるようになっていました。当時は規制が緩かったので、じゃんじゃんお金を借りられたんですよ。年収が400万円なら、だいたい300万円くらいは普通に借りることができました。今は年収の1/3まで、ですよね？ いかに当時の消費者金融の審査が甘かったかということが分かっていただけると思います。
ジャパンカップを勝利したエルコンドルパサー号。騎手は蛯名正義現調教師
この日、50万円を握りしめたわたしは、一発逆転を狙っていました。メインレースは、「第18回ジャパンカップ（JC）」。日本馬と世界の強豪馬の激突……というのがJCの煽り文句ですが、この年は外国馬の大物が参戦しなかったせいで、日本馬同士の決着になるだろうというのが戦前の下馬評でした。
有力馬は、下記の通りです。
・1番人気 スペシャルウィーク（この年、JCと同コース・同距離の日本ダービーを勝利。この日の鞍上は名手・岡部幸雄騎手）単勝オッズ3.3倍
・2番人気 エアグルーヴ（オークスと天皇賞・秋の勝ち馬。前年のJCでも2着の実績がある名牝。横山典弘騎手が騎乗）単勝オッズ4.6倍
・3番人気 エルコンドルパサー（NHKマイルカップの勝ち馬。前走はサイレンススズカの2着。騎手は蛯名正義現調教師）単勝オッズ6.0倍
「ウマ娘プリティーダービー」のエルコンドルパサー。声優は高橋ミナミさん。
「ウマ娘」はゲームもアニメも一切観ていません。というか、なぜエルコンドルが覆面!?
ステイゴールドが覆面姿なのは分かるけど……
わたしは当時、東京競馬場の3号スタンドに陣取っていました。第四コーナーから直線に入り、各馬の仕掛けどころがもっともよく分かるポジションです。当日も3号スタンドのベンチに陣取り、パドックのモニターも見て（その頃はネット投票なんてなかったので競馬場やWINZの人混みが尋常じゃなかった。パドックの周りなんて身動きもできないくらいの混雑でした）、「これだ！
」という馬に全額を投じることにしました。
わたしが賭けた馬は……。
長くなったので、明日に続きます。
お読みいただき、ありがとうございました。