先生、それ言っちゃうの!?
前回の続き。
プログラムに参加することが難しい旨を伝えると、ドクターは、
「うーん……」
と考え込んでしまいました。ギャン依存治療に有効な精神科的アプローチなどないそうです。ミーティングに参加できないとなると、その他にこれといった処置もないようで……。
「とりあえず、これも調べておきますか」
と言って差し出されたのは、うつや不安神経症の症状を判定するためのペーパーでした。日常生活から精神状態、生活態度にいたるまで、たくさんの質問事項が書いてあります。ギャン依存は金銭的な問題を抱えるのはもちろん、精神的に落ち込んで、うつなどを併発することがとても多いそうなんです。
うつや不安症を判定するためのペーパー
「これを書いたら受付に出しておいて」
という指示のもと、待合スペースに戻ってシコシコとペーパーに記入。質問に一つ一つ丁寧に答えていきます。やがて、書き終えたペーパーを受け付けに提出。ざっと30分くらい後でまた名前を呼ばれました。
「うん、うつはないみたいですね。問題無しです!」
という判定でした。うつもなし、不安神経症もなし。純粋にギャン依存だということですね。まあ、そんな気はしていましたが。と、ここでドクターから衝撃的なお言葉が……。
「じゃあ、まあ、ひと月後くらいにまた来てもらう感じにしましょうか。話を聞かせてもらってことでいいでしょ。ただ、ぼくはすごく忙しいからあまり時間は取れないかもしれないよ!」
ええー、それ言っちゃいます?
もしかして、プログラムに参加できない患者に対してあまりやる気がないですか……??
というわけで、ここで本日の診察は終了。
待合スペースで少しだけ待ち、お会計をして帰ります。初めてのギャンブル依存症外来の診察費は……。
2,350円。
高いのか安いのか、適正な金額なのか……。よく分かりません。とりあえず、手持ちの5千円でまかなえて良かった。競馬をやったら、2千円なんて一瞬で飛びますからね。それを考えれば、まず有用なお金の遣い方でした。
で、これを書いているのは4月19日の金曜日です。
明日が土曜日なので、今日が給与支給日です。
今、わたしの口座には今月支給分の給与と交通費が入金されています。
残高は三十数万円ほど……。
ああ、ものすごく競馬がやりたいです。
ス、スリップしてしまうのか……。ああっ!