みんなから“忠告”されるS崎さん

こんにちは、よしまるです。

Wワークのラーメン屋さんに「S崎さん」という男性の社員さんがいます。

 

このS崎さん、最近まで一緒のシフトに入ったことはなかったのですが、以前からお名前を聞く機会が多い社員さんでした。なぜ、そんなに有名人なのかというと、お店のみんなが口々に「S崎氏には気を付けろ」と、忠告してくるからなのです。

 

で……、先日、初めてS崎さんと一緒のシフトになりましたが……、みなさんが忠告してくる意味が分かりました。

 

「大人の発達障害」は、いま大きな問題になっているようです

 

以前、パートのユキコさんが「自分は発達障害です」と言っているという話を書きましたが、

 

S崎さんはそうした自覚がない“ホンモノ”でした。

 

発達障害にはいろいろな症状があるようですが、S崎さんのケースは一般に「興味や行動の偏り」と呼ばれるもののようです。以下がその定義です。

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〇興味や行動の偏り:他人の動向を見ずに、自分に興味があることあけに注意が集中するため、周囲が見えなくなり、例えば、仕事中に話しかけられても気付かなかったりすることがあります。また、一つにこだわるため注意を切り替えることが苦手で、別の用事を急に頼まれると混乱することがあります。また、自分のやり方や手順に強いこだわりがあるため、必要な変更や変化を柔軟に受け入れられず、急に予定を変えられるとパニックになることがあります。

 

 

例えば……。

 

・周囲のことがまったく目に入らないS崎さん お客様が食べ終わった後のどんぶりの洗浄を始めると、そのことに集中してしまい他のことが目に入らなくなる。わたしがラーメン調理の担当の時、ラーメンが出来上がっても一切提供に行ってくれない。「出来ましたよ!」「ご提供お願いします!」と声を掛けて、やっと「はっ!」と初めて気づいた様子で近づいてくる。いちいちこの調子なので非常に効率が悪い。あと、疲れる。

 

・卓番号を間違えるS崎さんラーメンやドリンクのご提供の時、テーブルの卓番号を間違えてしまい、お客様から「違うよ」と言われること多し。食券には番号が振ってあるのだが……。そもそも自分でオーダーを取っているはずなのに、なぜ間違える??

 

・ゴリラくんを混乱させるS崎さん →20時からのシフトの際、それまでの営業時間はS崎さんと「ゴリラくん」の2人体制だった。ゴリラくんが調理でS崎さんがホール担当。ゴリラくんが少しもたついているとみるや、S崎さんはホールの仕事を放り出して調理のヘルプに入ってしまうとのこと。目の前で起きていることにすぐに反応してしまうため、仕事の全体が見えなくなってしまうゆえの行動。2人掛かりでラーメンを作るから、その間、お客様のご案内やバッシングをする人間がいなくなる。結果、お店は大混乱。あのゴリラくんが「わけ分かんねーよ」と、イライラしていた(笑)

 

・鍵が開けられないS崎さん →閉店後の〆作業の際、一日分のゴミを捨てに行くのだが、そのゴミ捨て場の鍵が開けられない。暗証番号を押してロックを外すのだが、ゴミ捨てに行ったS崎さんが5分経っても10分経っても帰ってこない。なぜ……? だいぶ時間が経ってから帰ってきたS崎さんに理由を聞いたところ、アラビア数字の「8」とアルファベットの「B」の区別がつかず、まったく扉が開かなかったとのこと。数字の並びとアルファベットの並びは分かれているのに、なぜ間違えるのか??

 

 

その日の閉店後のメンテナンスは、午前零時過ぎまでかかりました。通常は23時半までには終わるのですが……。やれやれです。

 

で、実は今夜もS崎さんと2人のシフトです。2回目です。今度はこっちも多少はS崎さんの取り扱い方法が分かっているので、もう少し上手にやれると思うのですが……、果たしてどうなりますか。

 

今夜の出来事については、また明日ご報告します。

お読みいただき、ありがとうございました。