【言志耋録 13条より】
古(いにしえ)の学者は
能(よ)く人を容(い)る
人を容るる
能(あた)わざる者は
識量浅狭なり
是れを
小人と為す
今の学者は見解
累を為して
人を容るる能わず
常人には
則ち見解無し
卻(かえ)りて
能く人を容る
何ぞ其れ倒置すること
爾(しか)るか
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昔の学者は
度量(りょう)が大きく
よく人を包容した
人を包容することの
できない人は
見識も浅く
度量も狭い
こういう人を
小人という
今の学者は
特定の考え方にとらわれ
それが災いをなして
人を包容することができない
学問をしない普通の人は
特定の考えがないから
かえってよく人を包容する
今の学者と常人とが
まるで反対になっているのは
どうしてだろうか
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あなたは
学問をしてもなお
人を包容していきます