【言志耋録】
余、今年(こんねん)
齢(よわい)
八袠(ちつ)に躋(のぼ)るも
耳目(じもく)未だ
太だ衰うるに至らず
何ぞ其れ幸いなるや
一息の存する
学廃す可きに匪ず
単記して編を成す
呼びて耋録(てつろく)と曰う
一斎老人自ら題す
嘉永(かえい)辛亥(しんがい)
夏五月
88888888888888888888888888888888
自分は今年
八十歳になっても
まだ耳も目も
ひどく衰えるまでには至っていない
何んとこれ
幸いなことであろうか
一息でもある限り
学業をやめるべきではない
一条ずつ書いて一編となった
これを耋録という
嘉永四年(一八五一)
夏五月
一斎老人自ら書き記す
88888888888888888888888888888888
あなたは、
いくつになっても
学びを続けられるか?