【言志晩録 181条より】
過越(かえつ)と過愆とは
字は同じゅうして
訓は異なり。
余見る
世人の過越なる者は
必ず過愆なるを。
是れ其の同字たる所以なり。
故に
人事は寧(むし)ろ
及ばざるとも
過ぐること勿れ。
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過越はやり過ぎで
過愆はやり過りである。
この二つの場合
同じ過の字で
一方は過ぎるであり
他方は過(あやま)りで
訓が違う。
ところで
自分の見る所では
世の中の人でやり過ぎの者は
必ずやり過りをしていると思う。
これが
同じ字を用いたわけであろう。
ところで
人事はむしろ
及ばないことがあっても
過ぎてはいけないことだ。
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Q.あなたは
過ぎていることが
ないだろうか?