水銀入りの銀歯:歯科アマルガム | オールオン4ザイゴマ かとう歯科医院富田林

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いかに長くその仕事に従事していようと改善の余地は常にある。オスカー・デ・ラ・ホーヤ
There is always space for improvement no matter how long you have been in the business. Oscar De La Hoya.

インプラント外科医 Dr.KATOです。

 

私の使命はインプラントを用いた総合治療で患者さんを真に幸せにすることです。

口腔インプラントは生体材料の歴史です。生体材料の歴史は金属材料そのものの生体細胞との親和性と毒性の歴史であると言えます。大きく分けて3つの材料に別れています。金属、セラミック、有機材料が現在臨床で実際に使用されています。

 

今回はセラミック修復の観点から日本人の歯にたくさん残っている銀歯アマルガムにフォーカスします。

 

個人的に日本人のセラミック修復の待機的需要に関して調査した時のデータです。銀歯という一括りでの調査なので必ずしもアマルガム修復とは限りませんがなかりの割合で含まれていると考えられます。

 

日本人の歯の金属修復がどのくらいのレベルでなされているか知っていますか?

 

•平成28年歯科疾患実態調査資料より 15~64歳の一人当たり充填歯平均5.98=6本 クラウン(Br支台ではない)平均2.2  1人平均合計8.2=8処置歯があると推定される。

•15-64歳の日本人口は75,962,000(7千6百万人)✖️8=

•15-64歳の歯の治療が保険材料のAg-Pd合金(またはアマルガム)で全て処置されていると仮定すると607,696,000(6億7百7十万本の金属の歯が存在することになる。全てアマルガムとは限りませんが、日本人の歯6億本以上の歯が金属で治療されていることになります。すごい数です。

 

しかもアマルガムは150年、保険で使われている銀歯は鋳造法で製作され保険導入から50年以上たった今でも同じ方法で行われています。

 

外国に入国する時銀歯が見えたら日本人と言われるのも当然かもしれません。

歯医者としてはいやな感じです。

 

さて、水銀と聞いて体に良いという印象を持つ人はあまりいないと思います。水銀を含んだアマルガム聞いたことあるでしょ?

水銀中毒のことを英語でMinamata Disease (水俣病)というです。日本を世界に有名にした事件の一つでした。

 

歯科で身近なアマルガム(銀歯)について二つの見解を取り上げました。

 

現在では虫歯の治療に使われていませんが、過去に使用されて来たため日本人の歯にはたくさんの数のアマルガム銀歯が残っていると思われますし、実際数多く残っています。↑

 

近年使用されてきた歯科アマルガムとは銀65%以上、スズ25%以上、銅6%以下、亜鉛2%以下、水銀3%の混合物でチェアーサイドで簡単にミックスして臨床で使用可能になります。

 

インターネットで“アマルガム”を調べると二つの意見が見られます。

  • アマルガムは150年以上使われてきた安全性な詰め物であり問題はない。
  • アマルガムは有害な金属水銀を含むためすぐに安全な詰め物や被せ物(すなわちセラミック材料)に変えるべきだ。
上の二つのリンクアマルガムは“安全で問題なく使用可能との見解の先生方の主張です。どれも立派な先生方の臨床経験を通してのお考え主張ですから尊重いたします。ここで議論したいとかいうつもりはもうとうございません。
 
しかし、読者に誤解を与えると困るので、文中よりピックアップして私の見解も交えて述べさせていただきます。
  • アマルガムの除去に対するオカルトが流行→オカルトや流行でこれだけの装備はできません。患者様やスタッフの安全確保を優先させていると考えます。
  • 口の中で硬化したアマルガムは水銀量は3%くらいでまったく害はありません。→ 確かに含有量は3%以下という表示です。ただその基準前に時に充填されているものに関しては不明です。全く害がないとのことですが、この点も不明な点が多いのです。ADAのポジションペーパーについても与えられた条件内で事実のみを記したものであり参考にはなりますが、3%以下だから害がない言うには無理があると考えます。現に臨床で信じられないような体験を経験しています。
  • 歯の詰め物に入っているのは「無機水銀」です。水俣病などの有機水銀とは違います。また水銀ではなく水銀化合物で安全です。→その通りです。ただし問題になっているのは無機化合物として水銀でななく、アマルガム表面から出る水銀蒸気についての危険性を指しているように思います。擦ったり噛んだりまた削り取ったりした時の水銀蒸気が問題になっているのです。
  • みんな金儲けがしたいんです。だから水銀は危険だ―!と言って除去するのに金をとっているんです。(便乗して)→一方的に無理やり治療を強要して治療をしているわけではなく設定した価格に同意を得て行っているわけです。個人的に私どもなら高いと言われている治療費(1万円)?ではとてもこの仕事お引き受けできません。
  • 私の知り合いの歯科技工士も笑っていました。→この技工士さんは何を笑ったのでしょうか?この技工士さんアマルガムについてはたして知っていたのでしょうか?私も笑ってしまいます。
  • 7)現在の地球で生きる人々は歯科用アマルガム充填物から生じるわずかな水銀の量よりも、食物や空気から生じる水銀の量の方が多いという事実を知らなければならない。

    (Norman Yamazaki, DDS.: 最近、日本の環境保護主義者やアマルガムよりも儲けが多い治療をしたがる日本の歯医者さんの風説の流布により、アマルガムに含まれる水銀アレルギーの人々が世界の中でも日本がダントツに増加している!と信じている人々がいますが、そんな人たちの中で「寿司のマグロは大好き!」と平気で言う人には呆れます。マグロは厚生労働省が水銀の摂取に注意勧告を出すほど、高濃度の水銀を含んだ食品であり、それを食べた時の摂取量はアマルガムに

    含まれる水銀の何十倍にも及ぶことすらあるのです。→

資料はちょっと古いのですが1991年WHOからです。

歯科アマルガムは 3.1~17.0μgHg/一日あたり

魚や海の食料   2.34μgHg/一日:現代のマグロは分かりませんがここでは歯科アマルガムより低い値です。マグロなら食べる機会を減らせますが、アマルガムは毎日強制的に口の中にありますので否応なしに水銀を摂取しなければいけません。

他の食料品    0.25μgHg/一日

水        0.0035μgHg/一日

空気       0.001μgHg/一日:歯科アマルガムより空気の方が多いというのは暴論です。アマルガムは最大17,000 倍多い水銀量です。

 

以上はアマルガム安全派に主張です。世の中で100%のものはありませんが、古くから行われてきたものだから絶対安全とか水銀含有量が少ないから良いとか成分は無機金属だから良いというのは必ずしも正しくないと私は考えています。

 

次に

  • アマルガムは有害な金属水銀を含むためすぐに安全な詰め物や被せ物に変えるべきだ。

この見解を主張する意見について耳を傾けてみましょう

https://youtu.be/-5QDuLu0B7w

https://youtu.be/MvrhAvuM2d0

↑二つのムービーご覧ください。世の中にには色々な情報があふれていますがの選択はご自身の考えで選択しなければいけません。責任を持って自分で。

 

要点を記すと無機水銀とか成分が3%とかの議論ではなさそうです。

アマルガム充填一本から4〜19μgHg/一日の水銀が発生すると言われています。

水銀蒸気として発生しその80%は肺から吸引され体の内部へ吸収されます。一つのアマルガム充填物からマイクログラム単位で非常に微量なものですが、水銀の量としては十分な量です。これは非常に危険です。<唾液を通して消化管に入るから安全という主張ではないのです。>

 

私たち歯科医師はアマルガム練和物は大学で完全に不活性であると習いました。大学は歯科従事者を水銀蒸気から保護する方法について何も教えませんでした。歯科大学や歯科医師会はアマルガム充填物から出る水銀の量は非常に微細である(無視できる)との見解を今でもとっているようです。

 

しかし、アマルガム充填物を削り始めると、とてつもない量の水銀蒸気を発生させます。歯医者で使うドリルは約40万回転/分で回転します。水銀粒子はマイクロメートルサイズやそれ以下で周囲の広い範囲で拡散されます。それは通常では発生しない高濃度数万P.P.Mの濃度に及びます。その濃度はどの職業環境でも見られないものです。

Google web site 口コミに対する返答:2018年2月18日永・様投稿について

 

特に女性が妊娠している時に、この水銀蒸気に晒されないことを望みます。なぜなら、水銀が胎盤を通過して胎児の神経疾患の原因になりうることを知っているからです。→<これについても低濃度での催奇性についてはエビデンスがないと学会の見解ですが、水俣病でも最初は水銀中毒でないと御用学者の先生方が言っていました。>

 

もしあなたが水銀に晒されてたら、それは重大な健康への影響の始まりであり色々な形で現れます。慢性疲労、複視、不眠、うつ病、パニック発作、記憶障害、免疫低下、視力低下、慢性頭痛など原因不明の不定愁訴と呼ばれて精神内科のお世話になることも多かったように思います。脳に入ったごく少量の毒物でも健康に大きな影響を与えるうるのです。→<これについてもエビデンスがないと言われています?いずれ明らかになるとおもいます。危険因子をリスクと得られる効果を総合して考えるとあえて目の前にあるリスクを取る必要があるか?ということだと考えます>

 

ここでは二つの主張について私見も交えてお話ししました。

 

私どもを信用して治療をお受けになる大切な患者様にはセラミックによる一日完了治療をお勧めしておりますし、金属の充填やクラウンは行っておりません。理由はこのブログを読んでいただければご理解いただけると思います。セラミックは金属ではないので腐食したり電池になったりしません。イオンの溶出がないのでアレルギーの心配もありませんし歯質に接着させることもできるのです。

 

無知というのは、しばしば知識よりも確信に満ちている。科学によってこれやあれやの問題を解決することは絶対にできないと主張するのはきまって知識がない人である。

Ignorance more frequently begets confidence than does knowledge: it is those who know little, not those who know much, who so positively assert that this or that problem will never be solved by science.

-Charles Darwin

 

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”健康はお口の健康が入り口” 有毒金属のデトックスにはビタミンが必須です。またグルタチオン点滴も有効な手段です。

かとう 歯科医院インプラント矯正センターで実際に使用して安心して使える良いものだけを厳選しました。

 

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