2月第4週のピアノレッスン記録です。
(高2、16歳)
前回のレッスン記録
これまでのまとめ&これから弾かせたい曲
『ハノン』
31番をDes-durのスタッカートで
次回は1番から5番までをc-mollで
(なんじゃそりゃ)
『練習曲 Op.25-5』(ショパン)
譜読み中
我が家はエキエルが出る前に始めたのでパデレフスキ版を使用していますが、解釈が新しいので今買うならエキエル版だそうです。
自分用に買おうかな。
『平均律第1巻 17番』(バッハ)
フーガ
1回目
・旋律が現れる場所を意識して
・あちこち切れる箇所がある曲なので、ペダルで繋げて
片手ずつ練習していたのですが、いきなり「バスとアルトで」と言われてちょっと動揺
使用楽譜はシフの運指付きヘンレ版
ヘンレ版にぴったりのカバー
コンクール曲
『即興曲 第15番(エディット・ピアフを讃えて)』
(プーランク)
3回目
・capriccioso=気まぐれに
・和音のタッチのバランス
・前に進んで
・クレッシェンドはバスのメロディも鳴らして
縦揺れが気になると思っていたら案の定先生にも指摘された
まだ2ヶ月以上あるので徐々に滑らかになって行くといいな
コンクールで(予選通過できた場合に)弾く本選用の曲が決定しました
フォーレの舟歌第6番です
結局前回のブログで書いたのとは全く違う曲になりました
これも以前から車の中で流していた曲なので、300回くらいは聴いていると思います
今回は、こちらのサイト様のお世話になりました
中上級はこちら
演奏目安時間が記載されていて、演奏動画へのリンクも貼られているので便利
「上級1」の中から全曲チェックして娘が好きそうなものを全部聴かせたところ、「これ」と即決。
(娘は各種占いで「直感力が非常に優れている」と出ます)
フォーレの舟歌は中2の発表会で1番を弾いたので、その時の楽譜を使用します
小3の発表会
可愛らしいけど舟歌のアンニュイさがちゃんとある曲。
小4のコンクール
13番の『大雷雨』の後の、光差す海。
このコンクールの時の娘の演奏は本当に素敵で、本選では小6の中に1人だけ混じって入賞しました。
小4の発表会
暗い…でも娘も私も大好きだった曲
この時点で1年以上舟歌を弾き続けていました。
チャイコフスキー『四季』の6月・舟歌は「ちょっと暗すぎるわね」という理由で当時の先生から却下されましたが、どうしても舟歌を弾かせたくてメンデルスゾーンに
(娘、テクニックは普通だと思うのですが、雰囲気を出すのが上手いんですよね…
発表会では他のママさんに「〇〇ちゃんが弾くと空気が変わる」とよく言われます。)
中2の発表会
フォーレの舟歌はどれも上品で優雅だけどどこかアンニュイで、エスプリが効いていて、何故か哲学的でもある。
この頃のフランス文化全体がそういう時代だったのかな。
私はずっと前から大好きな曲だったので、弾けそうな時期になったらすぐに候補に入れました
そしていつか弾いてほしいのがこちら
この曲が、舟歌の頂点だと思っています。
人生の儚さ、美しさ、切なさ、喜びや悲しみ、そういったあらゆるものの全てを永遠の中に閉じ込めたような曲。
舟歌は、どれも哀しさや物憂さと胸を締め付けるような切なさがあって、でもそこで止まることは決してできず、諦めの気持ちを抱えたまま、或いはそういった全てを呑み込んだままで前向きに進んで行こうとするのが、人の人生そのもののようで胸を打つのですよね…
表現は様々ですが、昔習った
昼夜を舎かず、と。
を思い出します。
また、茶道でよく使われる掛軸に、「清流間断無」(せいりゅうかんだんなし)という文言があります。
元々は禅宗の言葉で、絶え間なく修行(=お稽古)を続けることの大切さを説いたものですが、あらゆる事に通じる言葉だと思います。
川は絶え間なく流れる。人生も。音楽も。
演奏は数分、人の一生の中ではほんの一瞬ですが、その一瞬が、たった一つの和音の響きが、永遠のように胸に残り続けることもある。
たとえそこにいる100人のうち99人に何も響かなくても、たった1人の心に響けばそれで良いのだと思います。
端的に言えば、私が満足できればそれでいいの
好きな曲を毎日目の前で娘に弾いてもらえるのって、本当に幸せです
正直に言うと、私の中では先月の【最後かもしれない】発表会での娘の演奏がこれまでの集大成のような出来で(他人と比べてどうこうではありません。完成度は他の人の方がずっと高かったです)、満足してしまったのです。
大学受験はこれからですが、演奏中は涙を堪えていてスマホで撮影する手が震えましたし、演奏が終わった瞬間、
「嗚呼、私の子育てはここで終わった…」
と、しみじみ思いました
娘には、感謝しかありません…。
本当に良い人生だった
ここから先は人生のおまけ、ボーナスステージのようなものかな