とどのつまりは桶屋がもうかる。

とどのつまりは桶屋がもうかる。

徒然なるその日暮らしの記録。

風が吹いたら桶屋が儲かるように、物ごとは予想もしない方向へと転がっていくのであります。多分、そんな日記。

魔男のイチ 六巻を読んだ。
クムギの姉スピカ登場。スピカはデスカラス班の記録係を交代するように働きかける。クムギの反応とイチの回答は、というお披露目パーティと、予言の魔女のもとには謎の男が忍び寄るという、本格的な敵対魔法との対決に向けて動き出すというところであろうか。仲間も加わったデスカラス班は新たな任務に向かったりといい感じでストーリーも動いている。続きも楽しみである。

 

 

 

僕のヒーローアカデミア 二十八巻を読んだ。
ヴィラン側劣勢の中、ついに死柄木弔が目覚めるという内容である。超強力な力を手に入れた死柄木弔の狙いはワンフォーオールを持つデク。そこに爆豪も加わり立ち向かおうとするのだがーーなのであった。大量のキャラとゴタゴタした戦闘がある中でも死柄木の登場は特に迫力のあるものとなっていました。続きが気になるので早めに読むつもり。
 

木爾チレン「みんな蛍を殺したかった」を読んだ。
ひとりの少女の死と、彼女の死の後悔と悲劇を仲良くしていた当事者たちの視点から描いたミステリ。年代特有の青臭さとダークさが良い。短い分量ながら詰め込まれているので、人間関係の構築はぐっと圧縮され濃密さは少ないけれど、その分スピード感のある展開になっている。このあたりは好みは分かれるところか。

 

 

 

古処誠二「ビルマに見た夢 」を読んだ。


第二次世界大戦下のビルマが舞台。日本軍兵士と現地の人々との交流の中でのトラブルを描いた短編集。互いに戦争している相手は誰か、文化や考え方の違いをどう埋めるか、そして戦況が良くない中で日本兵たちは、質素ながらも生きるビルマという国の人々をどう見たのか。戦闘を描かない戦争文学として今まで通りに面白い。しかしミステリ度は抑えめだったのが残念。

 

 

 

アメリカン・サイコを見た。
1980年代、ニューヨーク。ウォール街の一流企業で働くエリートのパトリック・ベイトマン。ジムで汗を流し、高級レストランで同僚達とテーブルを囲む。社会的な成功を手に入れてる男の心は満たされずにいた。

うわべだけの友情、共通するライフスタイル、アイデンティティを消してコミュニティに順応する。そんなとき非の打ち所のない同僚が現れたことで、ストレスから心を解放するように次々と殺人をおかしていくということだが・・・サスペンスではあるが、エンタメ性はあまり高くなく、パトリックという男の日常が淡々と描かれる。オチを考えるといわゆる考察系の内容になっていて、そういう点では少し分かりづらい。

もう一回見たらもう少し構造的なものがわかるかもしれないけど見るかなあ・・・。