HER2タイプの転移・再発乳がんに対する1st line(ファーストライン、第一選択薬)はガイドラインや標準治療では、trastuzumab (トラスツズマブ、ハーセプチン) + pertuzumab (ペルツズマブ、パージェタ) + タキサン系抗がん剤とされています。
ルミナルHER2タイプでも同治療法が選択されるかもしれません。
いずれにしましても、多くの方が3週間に1度、少なくとも1時間以上、点滴に時間を取られています。
これらの方々に朗報です。
ハーセプチンとパージェタの合剤が出ます。
つまり、一度に投与が出来る様になります。
しかも、今回の薬剤は「皮下注射投与薬」です。
つまり、点滴する必要が無くなります。
なので、投与時間も格段に短縮されます。
初回は8分、特に問題が無ければ、2回目以降は5分で投与が終了します。
因みに私が転移・再発乳がんの根治を目指す際には、同治療法は第一選択とは考えていません。
どちらかと言うと、完全寛解(あるいは無病状態)に到達してから、メンテナンス療法としてハーセプチン + パージェタを用いる事が多いです。
なので、何年も完全寛解(無病状態)を維持され、同薬剤を長期間投与されている方々は、より楽な方法で維持出来る様になります。
その時期ですが、臨床導入は早くて11月ごろになりそうです。
結構直ぐですね。