ジャパンカップと有馬記念に挟まれ、香港国際競走に出走馬を持っていかれる、いまいち価値観がない重賞だと思っている。ただし、関係者にとってみれば1着賞金6000万円は大きい。本気の仕上げできているはずだ。
注目は、池江泰寿厩舎。出走馬も多いが、抜群の相性を誇っている。昨年はサトノノブレス2着、ラブリーデイ4着。一昨年はラブリーデイ2着、トゥザグローリー4着。3年前はオーシャンブルーが優勝している。この成績は12月にレースが移設されてから。不意に思ったが、池江厩舎は冬場に強いのかも。今年は、◎ベルーフ、サトノノブレス、オーシャンブルーの3頭が参戦してきた。
展開は、好枠を引いた○ディサイファがスタート決めれば主張するかも。行かなければ△クラレント、アロマカフェ、パッションダンスあたりが行くかもしれないが、できれば行きたくない馬ばかりなので、難しい。頭数も頭数なので、だんご状態は間違いなさそうだ。
先に仕掛けた重賞3勝○ディサイファを、良血馬◎ベルーフが追いかけ、魅惑の血統▲レーヴミストラルが襲いかかるイメージはできたのだが、ここに割ってはいる馬を探してみたいと思う。
左利きの△クラレント。重賞6勝のうち5勝が左回り。今年の安田記念では、もしやの3着。毎日王冠でも差のない競馬をし、天皇賞秋では果敢に逃げて競馬を作った。2歳から順調に使われているので、これ以上の成長は期待できない。しかし、まったく衰えは感じられず、むしろ充実一途というべきかもしれない。
最大の惑星は、★ミトラ。こちらも充実一途だが、7歳セン馬というところで嫌われるかもしれない。しかし、ダート短距離で芽を出し、芝短距離で力をつけ、ここで距離を伸ばしてきた異色の経歴が魅力的に映る。今年、再ブレイクした柴山騎手との相性も抜群で、56キロに減る斤量がこの馬を後押し、しぶとく粘りこみそうだ。