芝3600M。JRAだけではなく日本で一番長いレース。かつてはテイエムオペラオーも出走した。時期も時期だけに天皇賞春に通じるかというとそうでもないし、有馬記へのステップとしては日程的にも厳しそうだ。
今年の出走馬で、重賞を勝ったのは昨年の目黒記念マイネルメダリスト、一昨年のラジオNIKKEI賞ケイアイチョウサンだけ。なので、どの馬にも十分チャンスはあるはず。
展開は、長丁場だけに微妙だが△スズカデヴィアスが主張しそう。京都記念ではキズナを完封し、ラブリーデイとはあわやのハナ差2着。近走が意外なのでAアッゼニ騎手で勝負、新味が見られれば。2番手は○メイショウカドマツ。長距離は騎手の腕というので、もはやベテランの域に達した蛯名騎手がレースを作りそうだ。
そんなにバラける展開にはなりそうもない。スローの直線勝負という感じか。そうなると比叡Sを勝った◎アルバートと同レース2着の▲トゥインクルにはもってこいなはず。
お互いまだ敷居は高い感じもするが、2頭の末脚は魅力。特に◎アルバートはRムーア騎手を要して必勝態勢。連対率.333と脅威の数字を誇る堀厩舎を信じるのが得策かもしれない。
最大の惑星は、★ファタモルガーナ。7歳馬だが通算19戦しか出走しておらず、断然フレッシュな馬体。裏返しに言うと、順調に使えていないということなのだが……。とはいっても長丁場を意欲的に使われ、昨年のステイヤーズSでは2着と大健闘。と思ったら、3年前のステイヤーズSでも2着だった。このレースとの相性の良さを買ってもいいのでは。