先日友人のセリーナに誘われてファンドレイジングのためのビンゴ大会へ。たかがビンゴ、されどビンゴ。始まった途端にスタンプを構えて真剣な表情に
何も当たらなかったけど、まあ楽しかったわ。そのときに共通の友人のレイチェルもいて、子どもの同級生の親と接する機会はあるかという話をしていたのだけど、レイチェルは親同士でディナーをする機会があったらしい。私はクラスの子のバースデーパーティーでちょっと話した程度。レイチェルは息子を少人数制の私立のモンテッソーリの学校にプリスクールから継続して通わせているので、親同士の距離も近いのかも。
「親同士知り合いならプレイデートの約束とかもしやすくていいね。息子からよく遊ぶ子の名前は聞くし、クラスの名簿もあるから連絡しようと思えばできるんだけど、知らない人をいきなりプレイデートに誘う勇気はなくて
」
「そうなんだけどね。集まりの時にトランプに投票するって盛り上がってた人たちが一部いて誰と友だちになればいいのか…疑心暗鬼になって殻に籠もってる状態なのよ」
「…うーん、まあ子供同士仲が良いのであれば政治の話題は避けながら表面上適当に付き合うとかは駄目なの?」
「そうするべきなんだろうと頭では分かってるんだけどねぇ。ちょっとそういう人たちとは距離を置きたいのよね」
レイチェルは夫婦ともにめっちゃリベラルな人たち。私も左寄りの人間とはいえ、別に保守派の人とは話したくないとか、そういう風には思いません。
※保守というよりトランプ教みたいになっちゃってる人、極端すぎて言ってることがおかしい人、支持政党が違うだけで敵視してくる人、不法移民も合法移民も一緒くたに考えてアクセントがあるだけで見下してくる人等は除く。
この人(過激派クリスチャン)とか
この人とか(サイコなトランプ信者)ね。
例えばうちのお隣さんは属性的にリベラルな可能性が高いけれど、支持政党が同じだからといってお友だちにはなりたくない。
逆に近所の森の入り口に住むラリーはトランプやティーパーティーの旗を掲げているが、フレンドリーだし息子にも優しい。別に支持政党が違うだけで避けようとは思わない。彼と政治について熱い議論を交わすわけではないし、挨拶や軽い世間話をする分にはまったく問題ないわけで。
随分前、息子がまだ赤ちゃんの頃にレイチェルからFacebookのグループの招待が来ていたので入ってみた。確かProgressive momsとかそんな感じのやつ。ある日、グループの誰かの投稿が目に入った。
「クルーズで仲良くなった夫婦がいて、すごく良い人たちだと思ったのにトランプサポーターだったの。がっかりだわ」
ええと…実際に話して良い人たちだったのであれば、それでいいのでは? と思ったのは私だけだったようで「本性が見えたわね」とか「そんな人は切って正解」とか、そんなコメントばかり。いや、怖いんですけど?

こんなのばかりだったのでグループ抜けました。
支持政党が違うだけで相手を敵視してしまう人は双方共に一定数いるはずだし、この分断はどちらにも責任があると思っているけれど、いつからこんな風になっちゃったんでしょうね

私がアメリカに来たばかりの頃はここまで酷くなかった気がします。
支持政党が違う人とは政治の話をしない。これに限ります。なぜか? FOXニュースとMSNBCの視聴者の話が噛み合うわけがない。入ってくる情報が違う上に双方自分が正しいと思っているのだから、永遠に平行線。私はどっちのニュースも見ないけれど、結局そういうことなのだろうと思ってます。
今回はインフレで生活が苦しいと感じる層が分かりやすい政策を提示したトランプに流れた結果だと思うし、それはそれで仕方がないこと。
以前患者さんに聞かれた質問。
「合法的に移民してきた君のような人は、不法移民をどう思うの?」
一応無難に答えておいたけど、本音を言うと「特に何とも思わない」です。なぜなら私の生活に直接の影響がないから。何らかの形で間接的な影響はあるのかもしれないけど、地理的に不法移民が多いエリアというわけでもないし、日常的に関わることもない。だから別に強い意見は持ち合わせておりません。
あまり熱くなりすぎると血圧上がりそうだし、みんな落ち着こうぜ、というのが今のスタンスです
