超音波のコースを卒業して最初に働き出したのがR病院。働きだして3年近く経った頃、スーパーバイザーのライアンがディレクターのパティにブチ切れる事態が発生。お互いに何も語らないので何があったかは不明だが双方口も聞きたくないようで、何かあるたびに「ナンシー、ライアンにこれ伝えておいて」「パティにこれを聞いておいてくれ」と哀れなミドルマン・ナンシーは板挟みになっていた笑い泣きそしてライアンはさっさと次の仕事を見つけて辞めてしまった。待ってゲローフルタイムの技師私しかいないじゃん。なし崩しに技師のスケジュール組むのとかJoint Commission対策とか私がやる羽目に...。まあ、それは大きな問題ではなかったのだけど、辞めるきっかけになったのが新しくスーパーバイザーとして入ってきたローレン。


最初はフレンドリーな感じだったが、段々「うん?にっこり」と思うことが増えてきた。何かある毎に怒鳴り散らす。同僚が私に何か質問すれば"Why do you ask her? I'M THE SUPERVISOR!"と怒りまくる。ちょっと聞いただけでそんな怒る?


ある日ストレスエコー(患者がトレッドミルで走り、その前後の心臓の画像を比較する)をする前にドクターが「Postの画像を撮るときコントラスト使ってくれる?」と言い残して去っていった。そのやり取りをオフィスで聞いていたローレン。「Postの画像にコントラスト使うならPreの画像にも使わなきゃダメよ。きちんと比較できないから」...…いや、そんなルール聞いたことないが真顔一応ドクターに聞こうと思って読影室の方に歩き出すとローレンに止められた。「ドクターにいちいち聞くんじゃないわよ。スーパーバイザーの私が言ってるんだから」


えーっと...滝汗滝汗滝汗


スーパーバイザーだからといってドクターより上の立場なわけがない。そして実際に読影するのはドクターなのだから、本人に確認するのが当たり前なのでは。


ローレンががなり立てているのでコントラストを使うように頼んだDr. Jが読影室から顔を出した。結局彼がPreにコントラストは必要ないと一蹴してくれたものの、万事こんな調子。


別の日には同僚のタミアがレポートを仕上げているときに「技師はレポートなんて書かなくていいの! そんなのドクターの仕事なんだから物申す」とローレンが捲し立てていた。レポートに関しては病院によって違うけれど、技師が書いたものを必要があればドクターが修正し所見を付け足すところが多い。「以前ライアンとドクターたちが相談して、ここでは技師がレポートを用意することになっている。変えるならDr. WかDr. Tに話をしてもらえます?」と私が間に入ったが火に油を注ぐ結果に滝汗「スーパーバイザーはワ・タ・シ!私なの。ライアンじゃないわ。レポート書くのはドクターの仕事だから止めなさい」


話通じねぇ魂が抜ける魂が抜ける魂が抜ける


結局タミアはDr. Tになぜレポートを書いてないのかを聞かれ、正直にローレンに止められたと話したらDr. T激怒。ローレンとドクター双方の怒鳴り声が隣のユニットまで聞こえてた滝汗


時は2020年。パンデミックで規制が厳しかった頃。ある日息子のクラスメイトがCOVIDに感染した。濃厚接触者となったため2週間はデイケアには行けない。わざわざDepartment of Health から電話が掛かってきてベビーシッターや他の代替方法も使わないようにと釘を刺される。おぉう、仕事どうしようネガティブカジュアルで働いている他の技師に連絡して穴埋めできないか聞いてみたらみんな協力的だったけど、2日間どうしても代替が見つからない日があった。(ちなみに、こういうときに代替の人員を探すのは本来ならば上司の仕事です)ローレンにその日休むか早上がりできないか聞いてみることに。


魂"But you gotta do what you gotta do. How about hiring a babysitter?"


真顔"No, I can't use any kind of childcare. Department of Health called me and made it clear"


魂"Ha! You're already working at hospital and have been exposed to COVID anyways .it shouldn't matter"


絶望絶望絶望絶望絶望絶望絶望絶望絶望


こんなに話通じないことってある? さすがにこれは問題発言だと思いディレクターのパティに文句を言った。しかし、パティはローレンに弱みでも握られてんの? というくらい常にローレンの味方。私だけじゃなくて他の人たちからもローレンに関する苦情は上がっていたが、そのたびにローレンを庇っていた。


もやもや"Lauren's job is properly assign staff members. Your son is in quarantine but you're not, so you can work"


頭沸いてんの?一歳児を家に置いて仕事に来いと? "Fu** this placeムキー"と叫びたくなるのを抑えてパティのオフィスを後にし、そのまま病院のPCでレジュメ更新して新しい仕事に申し込んだよ。そして一ヶ月以内に辞めました昇天あの状態で穏便に辞めた私偉い。


ちなみに残った同僚たちは毎日毎日ローレンの文句をHRに送り続け、とうとう彼女はクビになりました。そして理由は知らんがその数カ月後にパティもクビになったそうです。めでたしめでたし(?)