OFFICIAL BOOTLEG!! -339ページ目

なしくずしの九月


高校1年の2学期に入る前の日か、前々日か。

僕は転校した。

夏休みは普通に部活をやっていたから

同じ部活の親友はびっくりしていた。

僕はさみしくなって

電車に乗って会いにいった。


担任の先生が気を使って1冊の本をくれた。

外国の詩人か、哲学者の本だった。

何度かトライしてみたけれど

ささくれ立った僕のこころには届かず

その後何年か本棚に飾り

引越しのタイミングかなんかで棄ててしまった。

岩波文庫。

当時はオブラートのようなカバーがしてあった。

タイトルも作家もわからない。

その本が、いま、とても読みたい。


「フジシロ」先生という名前だったと思う。

「藤城」かな。

数学の先生。

加古川東高校。