OFFICIAL BOOTLEG!! -337ページ目

軟よく硬を制す


硬式テニス部にはいりたかった。

中学はずっと軟式をやっていて

高校に入ったら硬式をやるつもりが

加古川東高校にはなく

泣く泣く(←失礼!当時はね)軟式を続けた。


転校先の新しい学校には硬式と軟式の両方があった。

チャンスだ。

僕は生まれ変わるのだ。

こんどこそ硬式テニス部へ。


転校生というのは

とかく人目に晒される。

休み時間になると

よそのクラスからも見学にやってきて好奇の目で品定めされる。


前の学校でテニス部に入っていたという情報が誰かから流れたのだろう。

両方の代表が昼休みにスカウトにやってきた。

硬式テニス部の T は

とんでもない美少年である。

「見学に来いよ」といわれ

僕はちょっと舞い上がっていた。


軟式代表の Y と N は

地面にはいつくばって根性で部活やってますってな感じである。

僕は硬式をやりたかったのと

申し訳ないけど僕はあっち側だからみたいな感じで返事を濁していた。


だがしかし

そんなことで挫けるような Y と N ではなかったのだ。

地面にはいつくばり根性で僕を口説きにかかった。

とにかく一回だけとしつこくいわれ

部室に連れて行かれた。

ちょっとだけラリーしようやとか

めっちゃうまいやん

絶対エースになれるでとか

地獄の練習のことなんかひとことも言わず

鬼のOBの存在も知らせず

まんまとハメられることになる。

Y は後にキャプテンになる。


T とは結局ずいぶん仲良くなり

バイクを借りて家に遊びに行ったりもしていた。

一緒にいるのが苦しくなるほどヤツはモテまくっていた。


東淀川高校。