心電図、人工呼吸器、フットポンプ、たくさんの点滴に繋がれた弟をずーと見ていた。
モニターの血圧は異常に高い数値を表示し体温は40度を超えている。
身体に傷や骨折はなかったが頭部の外傷は多きく顔と目は異常に腫れ上がり
、いつもの弟の顔ではない。
担当医からはまだ状態は安定しておらず、今できる事はしているとの話だった。
涙を流しながら人工呼吸器で必死に生きようとする弟の姿は、なんとも言葉に言い表すことができない感情が沸き起こる。
その度に自分は黙って泣きながら弟の涙を拭いた。
親戚も集まり出し、弟の顔を見ては『ついこの間まで元気だったのに』と言って目を真っ赤にする。
たくさんの人に心配かけやがって馬鹿たれが。
反応のない弟に怒りも込み上げたが、ただ虚しい気持ちが残った。