「しんどいなあ」
黄金週間を、年休を挟むことで12日も休んだことで、心身ともにすっかり仕事を辞めた老人になってしまったようである。5日間ほどは少し書き物の校正などをしたぐらいで、あまり動かず、食べてときに散歩し、ときにテレビをみて過ごした。時間は特別に何かしなくても過ぎて行くものであることを体感していた。
動きたくない気持ちのようなものがうつうつと溜まり出したのだが、「Life is not finding yourself but life is to creating yourself (人生は自分探しをすることではなく、自分自身を創り上げることだ)」といったアイルランドの作家のことを思い出した(うろ覚えなので怪しいのだけど)。これは身体が動くうちに記憶をたくさん作れという意味だろうと自己流に思い直して、息子夫婦とドライブに出かけた。おかげで、著名な銘酒「久保田」と「八海山」と「水芭蕉」の醸造元を訪問し、利き酒を楽しむ時間が持てた。
新潟県の南魚沼郡にある醸造所が売り出している前2つの銘酒は全国的に有名で,酒飲みは誰もが知っている(はず)ので、自慢できるネタ(記憶)が増やせた。
僕は「出羽桜」、「ばくれん」、「楯の川」、「くどき上手」など山形の酒をフルーティで美味いと、頼まれもしないのに周囲に宣伝している。洗脳され山形の酒をケースで爆買いしている人もいるので、山形県から褒められてもよい(小原庄助さんのように、酒で身上をつぶすことはないクラスのお金持ちだし、その人も美味いと思ったからに違いないのだ)。
今回訪れた場所では利き酒の味にそれほど感動しなかったのだが、購入して帰ったものを自宅で飲んでみると、美味いと思わず叫びたくなることはないのに、いつの間にか飲み進んでしまっている。「空気のような味わいの酒」が新潟の酒だと決め付けることにした。
休み明けには台湾へ出張した。休み明けということもあって、台南の成功大学への出張はなかなか疲労を伴うものであった。昼に大阪を出て、直行便で台南空港をへて4時半頃にホテルに入り2時間後に宴会。翌日は朝から1日会議で夜は7時から宴会。翌朝は準備されていた遠足に時間の都合で参加できずに、キャンパスを散歩したのち新幹線で台北に出て、関空に21時半頃到着というスケジュールであった。帰路は電車の事故、乗客の喧嘩騒ぎなどで遅れて24時前に帰宅という塩梅であった。疲れたためか、参加すると言わなければと後悔の念が環状線の動かない電車の中では浮かびかけたが、動かないと記憶は作れないのだ、と自分に言い聞かせたことである。
成功大学への訪問は3度目である。キャンパスの中庭にある、大学のシンボル、ガジュマルの大樹は、昭和天皇が皇太子の時代に植樹したものであることを教えてもらった。生命保険のテレビコマーシャルで見た、大きく四方に枝を広げ野原に鎮座する大樹に似ていると以前の訪問で感じたことを思いだした。今回再訪してガジュマルの大樹に植樹の由来のダグがついたので、この先の記憶検索は容易になるはずである。
大学中庭のこのガジュマルの大樹を見るだけでも、台湾に行く人は台南まで足を運ぶ値打ちがある。美味く表現できないが見事な枝振りの大木で、おもわずオーと声が出るはずである。ただし、5月は台南ではもう夏の気候なので、4月までに時期がお勧めである。
帰国の翌日は同窓会地方総会にノーベル賞研究者と知人が来るので梅田にでかけた。講演はそれなりに面白かった。若くしてノーベル賞をもらうとこの先大変だろうという思いも湧いたが、もたらされる巨額の研究資金の使い道への構想が語られ、研究者としてのモノが違うのかもしれないと思った。
昨年夏、テルアビヴ空港の待合室に忘れた夏用の黒い帽子(ちょうど空港を標的にしたミサイルでの空襲のために3時間ほど待たされ、やっとゲートに入ることができて機内で座るときに気付いたのだが、迷惑を考えて断念したのだ)の代わりを帰路、大丸で買うことができた。面倒でも梅田に出て来てよかった、やはり面倒がらずに動かねばと自分に言い聞かせたことである。
休みのせいで老人のメンタリティを獲得してしまったためかもしれないが、「面倒だなあ」
「しんどうなあ」という内なる声に逆らって、Creating myselfの道はまだ当分続けねば、と自らを鼓舞しようとしているのであります。
ここ迄書いて、イスラエルに行ったのは一昨年だったと気づいた。実は加齢にともない記憶が失われていくから、次々記憶を創作し続けて行くべきなのかもしれません。
動きたくない気持ちのようなものがうつうつと溜まり出したのだが、「Life is not finding yourself but life is to creating yourself (人生は自分探しをすることではなく、自分自身を創り上げることだ)」といったアイルランドの作家のことを思い出した(うろ覚えなので怪しいのだけど)。これは身体が動くうちに記憶をたくさん作れという意味だろうと自己流に思い直して、息子夫婦とドライブに出かけた。おかげで、著名な銘酒「久保田」と「八海山」と「水芭蕉」の醸造元を訪問し、利き酒を楽しむ時間が持てた。
新潟県の南魚沼郡にある醸造所が売り出している前2つの銘酒は全国的に有名で,酒飲みは誰もが知っている(はず)ので、自慢できるネタ(記憶)が増やせた。
僕は「出羽桜」、「ばくれん」、「楯の川」、「くどき上手」など山形の酒をフルーティで美味いと、頼まれもしないのに周囲に宣伝している。洗脳され山形の酒をケースで爆買いしている人もいるので、山形県から褒められてもよい(小原庄助さんのように、酒で身上をつぶすことはないクラスのお金持ちだし、その人も美味いと思ったからに違いないのだ)。
今回訪れた場所では利き酒の味にそれほど感動しなかったのだが、購入して帰ったものを自宅で飲んでみると、美味いと思わず叫びたくなることはないのに、いつの間にか飲み進んでしまっている。「空気のような味わいの酒」が新潟の酒だと決め付けることにした。
休み明けには台湾へ出張した。休み明けということもあって、台南の成功大学への出張はなかなか疲労を伴うものであった。昼に大阪を出て、直行便で台南空港をへて4時半頃にホテルに入り2時間後に宴会。翌日は朝から1日会議で夜は7時から宴会。翌朝は準備されていた遠足に時間の都合で参加できずに、キャンパスを散歩したのち新幹線で台北に出て、関空に21時半頃到着というスケジュールであった。帰路は電車の事故、乗客の喧嘩騒ぎなどで遅れて24時前に帰宅という塩梅であった。疲れたためか、参加すると言わなければと後悔の念が環状線の動かない電車の中では浮かびかけたが、動かないと記憶は作れないのだ、と自分に言い聞かせたことである。
成功大学への訪問は3度目である。キャンパスの中庭にある、大学のシンボル、ガジュマルの大樹は、昭和天皇が皇太子の時代に植樹したものであることを教えてもらった。生命保険のテレビコマーシャルで見た、大きく四方に枝を広げ野原に鎮座する大樹に似ていると以前の訪問で感じたことを思いだした。今回再訪してガジュマルの大樹に植樹の由来のダグがついたので、この先の記憶検索は容易になるはずである。
大学中庭のこのガジュマルの大樹を見るだけでも、台湾に行く人は台南まで足を運ぶ値打ちがある。美味く表現できないが見事な枝振りの大木で、おもわずオーと声が出るはずである。ただし、5月は台南ではもう夏の気候なので、4月までに時期がお勧めである。
帰国の翌日は同窓会地方総会にノーベル賞研究者と知人が来るので梅田にでかけた。講演はそれなりに面白かった。若くしてノーベル賞をもらうとこの先大変だろうという思いも湧いたが、もたらされる巨額の研究資金の使い道への構想が語られ、研究者としてのモノが違うのかもしれないと思った。
昨年夏、テルアビヴ空港の待合室に忘れた夏用の黒い帽子(ちょうど空港を標的にしたミサイルでの空襲のために3時間ほど待たされ、やっとゲートに入ることができて機内で座るときに気付いたのだが、迷惑を考えて断念したのだ)の代わりを帰路、大丸で買うことができた。面倒でも梅田に出て来てよかった、やはり面倒がらずに動かねばと自分に言い聞かせたことである。
休みのせいで老人のメンタリティを獲得してしまったためかもしれないが、「面倒だなあ」
「しんどうなあ」という内なる声に逆らって、Creating myselfの道はまだ当分続けねば、と自らを鼓舞しようとしているのであります。
ここ迄書いて、イスラエルに行ったのは一昨年だったと気づいた。実は加齢にともない記憶が失われていくから、次々記憶を創作し続けて行くべきなのかもしれません。