学部長は大変 | はったブログ

学部長は大変

 2月末まで学部長事務取扱という職にある。大臣から交付された辞令をもらっているので,学部長の職を正式にやるためのものである。もう少しで終わる。先週の教授会でごくろうさんの拍手をもらって,一段落と思っていたが,とんでもなかった。新研究科創設の概算要求に関係して,他の部局との折衝が暗礁に乗り上げてきたからである。本省交渉が始まって7ヶ月にもなる今頃何を行っているのかというのが率直な感想で,(実は総長もそう言っているのを側聞している)。詳細を書くわけにはいかないが,この,定員の新規増は不可能というご時世で10人近い人間をあげますと言うのに,要らないと言うのだから気が知れない。曰く,今ある学部の構成が崩れる,学生定員が埋まらなくなるかも知れない,くれるという人間が若すぎて,云々である。大学の今後,社会環境の将来を見据えてどうかという視点を欠いている,コンテクストの読めない人達が相手なので,虚しい気になる。もらってしまえば,後は何とでも出来るとうものだが,そう言う知恵はないのだろう。
 改革の時期には,トップにある者が,交渉の経過に一任を取り付けて臨機応変に進めなければ取り残されることが分からない部局のようである。そういうことは民主的でないと単純に信じ込んでいるらしい。結局は,トップが信頼されていない,トップなど信頼しないという構成員から成り立っているようである。
 気位は一流である様子は,種々うかがえるが(移籍されると悪貨が良貨を駆逐しかねない,業績審査を云々),外からはそれほどのものとも思えない。学生定員が埋められないなどという話は,学生指導もできない(すなわち,謹慎中か何か知らないが)定員を抱える人達が言えた義理ではない,などと,言いたいことはいっぱいで,あまり怒鳴らずに交渉するのはストレスフル極まりない。
 昨日はちょっと大声を上げてしまったが,罵倒し合う会でもやってくれれば,負けはしないのだが。こんな文章でも書いて発散するしかないのかなあ,とため息をついているのだ。
 早く,春よ来い。