熟女との夜(12/27)
12月も半ばを過ぎた16日に院生主催の忘年会があった。この日の午後から急に気温が下がって寒かったことにも原因があったのか、参加者は教員3名と院生5名で例年になく寂しいものであった。30名以上の院生がいるはずなのに、何とも寂しいことである。この頃の若者の、自分の外にある世界には無関心、という傾向が強まる一方のような気がした。会費が惜しいというのでは多分ないのであって、先生や他人ととりとめもない話をするのは嫌だということのようである(ひがみかも知れないが)。たいていの若者は以前でもそれほど社会性があったわけではないが、それでも飲み会などには参加したものである。そこで、先生達があるいは先輩らが自分をどのように見なしているかなどの情報を得ようとしたものである。「論文を書いているか?」などと言われて、がんばらねば、相手にされなくなるのではないかと内省したものであるが、どうもそういうことにも関心が無くなっているようである。
公募による教員の採用形態が多くはなってきているが、人づてに人材の募集があるのも現状ある。どのような学生なのか充分な情報がないと推薦しにくいことも院生らは解っておく必要があろう。
先日、地方国立大の先生から次のようなメールが来た。「学部卒のM1が,忠臣蔵を知らないといったので,現職院生と2人で息をのみました。忠臣蔵はおろか,「赤穂浪士」「大石内蔵助」「吉良上野介」「浅野内匠頭」のいずれも聞いたことさえない,とのたもうたのです。再びちなみに,そいつは香川の丸亀市出身です。つまり,海の向こうは赤穂と言ってもさしつかえない場所で育ったわけですが。まあ,そういうのは関係ないのでしょう」。と呆れていた。この先生は病的な忠臣蔵フリークで、自分に関係がないことに関心を示さぬ院生の自己中心性に怒りを覚えたらしい。地方大学にはアホもいるわい、と思って午後の会議に豊田講堂の方へ歩いていく途中に、「マゴニモイショウ」て何?と連れに聞いている学生あり、学生答えて曰く「まあ、だいたい分かるけどな」で終わりであった。名大生に間違いないので、地方大学にはアホもいるわいという差別的発想は反省せねばならないと思うことしきりである。この頃の若い奴はどうなっとるのか!
気温だけでなく寒い忘年会に出て、風邪を引いた僕は翌日、熟女達との飲み会に誘われており、大阪に出かけた。以前に勤務していた大学の初期の卒業生らで、50歳を越えた人たちである(そういうのは熟女と言わずにおばんと呼べという人がいるかも知れないが)。卒業後30年以上も経っているが飲み会とカラオケに誘ってくれたのだ。エネルギーを吸い取られたのかその翌日から風邪はひどくなったのだが、うれしいことであった。
教育に携わる者が薄給でも我慢できるのはこういう楽しみがあるためだと考えてきたのだが、この頃の学生の様子では30年後に先生と忘年会やカラオケをするという光景はあり得ない、と思うことであった。寂しいことである。